【ソウル聯合ニュース】韓国南西部の珍島付近で16日に旅客船が沈没した事故を受け、韓国の芸能界で予定されていた活動日程の延期や中止が相次いでいる。
 アルバムの発売やプロモーション、ドラマや映画の制作発表会、メディア向け試写会などが延期された。
 全国民が旅客船の惨事に心を痛めているだけに、犠牲者に対する哀悼や行方不明者の救助を願う意味で活動を自粛している状況だ。
 韓国人8人と中国出身の4人で構成された男性グループ、EXO(エクソ)のコンサートチケットが事故当日の16日、発売と同時に売り切れたことに対し、ネットユーザーらから批判めいた反応が上がったことも背景にあるようだ。
 歌手のパク・ジョンヒョンは18日に予定されていた新譜の発売を延期した。所属事務所は「国家的な災難への哀悼に賛同するため」と説明した。
 歌手G.NAも21日にリリース予定だった新曲「かわいい下着」(原題)のプロモーション活動を延期した。17日には同曲のティーザー映像を公開予定だった。
 所属事務所のキューブエンターテインメントは、「事故があったのに新曲のPR活動を行うのは適切ではないと判断した。リリースの延期も考えている」と伝えた。
 16日には、A pinkがファンミーティングを延期、Block BとT-ARAのジヨンは音楽配信サイトでの楽曲配信とプロモーションを延期した。
 テレビ界ではSBSが17日に予定していた新ドラマ「気分の良い日」(原題)の制作発表会を中止し、19日の初回放送も延期した。
 また、MBC系のケーブルテレビも17日にバラエティー番組の放送を中止し、18日に予定されていた別の番組の制作発表会も中止した。
 公開を控えていた韓国映画「メロ」(原題)も17日のメディア向け試写会は実施する代わりに出演者らが出席するイベントは中止した。
 映画「標的」(原題)も18日に予定していた出演者らによるイベントを中止した。
 俳優のソン・スンホンは自身の短文投稿サイト「ツイッター」に「とても心が痛みます。珍島旅客船事故に深い哀悼を表し、行方不明の方々の無事を心から祈っています」と書き込んだ。

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