李氏は中部の忠清道出身。慶尚道を地盤とする同党で忠清道出身の議員が院内代表になるのは初めて。1975年に経済企画院(現・企画財政部)入りし、忠清北道と忠清南道の地方警察庁長などを歴任した。06年には忠清南道知事に当選した。「行政中心複合都市」として中部に建設していた世宗市をめぐり、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権が建設計画の縮小などを推進したことに反発し、09年に道知事を辞任。李氏と競合していた朴氏の信頼を得る契機となった。今も朴氏の信頼が厚いとされる。12年の大統領選では忠清南道名誉選挙対策委員長を務め、朴氏の勝利に貢献し、13年の補欠選で3選を果たした。
李氏は就任早々から厳しい政局を乗り越えていかなければならない。野党は旅客船沈没事故の対応をめぐり、関係当局を対象とする特別調査や国政調査などを実施し、政府と与党の責任を追及する構えで、李氏の交渉力や政治力が問われそうだ。6月4日は統一地方選を控えている。李氏は選出後、国会で記者会見を開き、「現段階では(事故犠牲者の)遺体の収容に最善を尽くすべきで、その後、諸懸案について野党と協力したい」との考えを示した。
一方、最大野党の新政治民主連合も同日、新任の院内代表に朴映宣(パク・ヨンソン)議員(54)を選出した。有力政党で女性が院内代表に選出されるのは初めて。3選の朴氏はMBCテレビの記者出身で、04年に比例代表で開かれたウリ党から初当選した。朴氏は「(事故の)責任を取らない朴大統領に立ち向かう堂々とした野党を求める。われわれは立ち上がるべきだ」と述べ、強硬路線を取る方針を示した。
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