【ソウル聯合ニュース】サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会(日本時間6月13日~7月14日)に出場する韓国代表は、グループリーグH組でロシア、アルジェリア、ベルギーと対戦する。決勝トーナメントに進出するには2勝1敗、または1勝2引き分け以上の結果を出さなければならない。H組ではベルギーが最強で、韓国は初戦のロシア戦に全力でぶつかり勝利をもぎ取った後、アルジェリアとの第2戦でも白星を挙げたい考えだ。一方、ロシアとアルジェリアも韓国を確実に勝つべき相手と見なしている。
◇第1戦ロシア(日本時間6月18日午前7時~)
 ロシアは国際サッカー連盟(FIFA)の最新ランキングで18位。海外組ではなく、モスクワのクラブやゼニト、アンジなどロシア・プレミアリーグなどで活躍する国内組で固め、組織力を最大限発揮する戦略とみられる。メンバーが互いを熟知しており、ぴったり息の合ったコンビネーションを見せる。欧州予選から陣容をほぼ変えておらず、すでに相当な組織力を確保しているといえる。
 ロシア代表を率いるカペッロ監督は欧州の名門クラブとイングランド代表の監督も務めた名将。選手一人一人を歯車として鍛え上げていると予想される。欧州予選では4-3-3と4-2-3-1のフォーメーションを多用した。失点が少なく、安定した守備からチャンスをうかがう。
 攻撃の要、ベテランFWのケルジャコフ(ゼニト)は予選の全試合に先発出場し、5得点、2アシストを記録した。左右にココリン(Dモスクワ)とサメドフ(Lモスクワ)を置く。MFシロコフ(クラスノダール)は予選で3得点、4アシストを挙げた攻撃型MF、デニソフ(Dモスクワ)とファイズリン(ゼニト)は粘り強い守備型MFだ。
 GKアキンフェエフとDFイグナシェビッチ、A・ベレズツキ(以上、CSKAモスクワ)は同じクラブ所属で、同時に出場した予選8試合を4失点に抑えた守備力が注目される。
◇第2戦アルジェリア(6月23日午前4時~) 
 FIFAランキング25位のアルジェリアは、フランス生まれの選手が多い。個人技とMFの創意的な試合の組み立てが特徴。本選出場32カ国では韓国と並び、最も力の劣る国とされる。予選8試合でも主軸が入れ替わる不安定な戦いぶりを見せた。
 ハリルホジッチ監督はフランスやトルコ、クロアチアのチームで監督を歴任、2008~2010年のコートジボワール代表監督を経て、2011年からアルジェリアを指揮している。
 不安が残る組織力を本選までにどう立て直すかが課題だ。予選では守備の後で逆襲する4-2-3-1を主に用いた。FWスリマニ(スポルティング・リスボン)はフィジカルの強さとポジショニングの良さが持ち味の不動のセンターフォーワードで、予選は7試合に出場しアルジェリアの16得点のうち5得点をたたき出した。FWスダニ(ディナモ・ザグレブ)はフェグリ(バレンシア)ともに、ゴール決定力を備えていると評価される。MFにはブラヒミ(グラナダ)や、欧州でのプレー経験の長いベテランと共に若手の有望株タイデル(インテル・ミラノ)も出場してきた。ただ、守備は弱点と指摘される。
◇第3戦ベルギー(6月27日午前5時~)
 ベルギーはFIFAランキング12位。今大会、スペインやドイツ、ブラジル、アルゼンチンなどの強豪ともわたりあえるダークホースの一つに挙げられる。英国やドイツ、スペイン、イタリアなどのトップリーグで活躍する選手層の厚さが強みで、欧州予選は若手を中心に10試合を8勝2引き分け、18得点、4失点で突破した。3大会ぶりの本選でも快進撃が予想される。
 ウィルモッツ監督は4-3-3、4-2-3-1のフォーメーションで創意的ながらも堅実な戦術を駆使する。MFアザール(チェルシー)とMFデブライネ(ウォルフスブルク)の攻撃力と、FWルカク(エバートン) 、DFコンパニー(マンチェスターC)、MFフェライニ(マンチェスターU)らのパワーのバランスが絶妙だ。GKクルトワ(Aマドリード)も世界有数のキーパーに挙げられる。

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