今回は「M.I.B Crazy Live in 2014-Boom!Boom!Up!」と称して2日間で大阪・東京全4公演を回り、全国のファンが彼らの軽妙なトークとグルーヴ感溢れる音楽を楽しんだ。
半袖でも暑いくらいの5月18日、東京・Zepp DiverCity。外の熱気さながらに会場の熱気も真夏のようにアツい。公式グッズのうちわで、自分を扇ぐファンが多く見られた。開演前からHip Hopが流れる会場内はファンのワクワクで溢れんばかり。会場が暗くなり、スクリーンにVTRが流れるとまるで湧き上がってくるようなファンの歓声が起こった。まもなくして、赤・クリーム・青・オレンジ色のスーツに全員がサングラスで決めて登場すると、会場の盛り上がりも最高潮に!一発目の曲は「G.D.M」」。ペンライトがリズム良く揺れ、これぞHip Hop!といった感じの煽るような手の振り方で、一体感溢れる会場。それでもKang Namは「もっともっと来いよ!」「全然、全然(足りない)」とファンを煽り、自ら盛り上げ役を買って出ていた。2曲目の「WHO’S NEXT」では5zicが曲に合わせて気持ち良さそうに体を揺らし、SIMSは髪をかき分けながらうれしそうに会場を見渡している姿が印象的。3月に右腕を負傷したYoung Creamもその回復が心配されていたが、負傷した腕を動かしてリズムを取り、ファンも安心した様子。続く「Everything is Obvious」では、Kang Namはジャケットを脱ぎ捨て、ステージ前の階段付近まで前進してファンとの距離を縮めながらの熱唱。
「皆さん、こんにちは。We are Hip Hop グループ「M.I.B」!」と自己紹介すると、会場からは割れんばかりの歓声。 そして「こんにちは、SIMSです」とまずはSIMSから自己紹介。「SIMSは背が大きい!SIMSはヤシイ!…(間違いに気づき)あ、優しい優しい!SIMSはいつもぷるぷる!SIMSは乳首が真っ黒、暴れるぜ!! 」と繰り返し、ファンからはわかっているのかどうかわからないといった笑いが。すかさずKang Namが「彼は意味がわかってないんだと思います」と説明し、本来の意味をSIMSに通訳。するとSIMSは驚きと恥ずかしさが入り混じった表情になり、ファンは爆笑の渦に包まれ、序盤から彼らの魅力が爆発。 続いて「僕はYoung Creamです」とYoung Creamがあいさつ。「僕は日本語、上手」と言うと、笑いと少なからずのブーイングが(笑) 「皆さん、本当に…Beautiful…皆さん、Forever ever 愛してる」と、いきなり英語にシフトチェンジ!それでもうれしい言葉の連続にファンからは多くの黄色い声が飛んだ。続いて5zicが「皆さん、すみません」といきなりの謝罪に会場もざわつく。大阪公演から酷使したのか喉を潰してしまっており、ハスキー声になってしまっていた。しかしKang Namが、「5zicはあまりしゃべらないようにすると言っていますが、僕がそうはさせません」と強気の発言をし、ファンも大喜び。続くKang Namは「はい、どうも康男です」とファンにはお馴染みの本名であいさつをして盛り上げる。「東京、地元です。今日思いっきり遊ぶんですけど、皆さん大丈夫ですか?」という発言にファンも大きな歓声で応えた。ファンもKang Namの盛り上げに乗せられた状態で「Who am I」に突入。メンバー同士でリズムを取ったり、ファンに親指を立てて笑顔を見せたりするなど、まさに遊ぶように楽しむメンバーとファン。
メンバーが一旦退場し、ステージ上のスクリーンには映し出されたのはスタジオでのメンバーの練習風景。笑いながら練習するメンバーの素の姿に、ファンも自然と笑顔に。黒色中心の衣裳に着替えてメンバーが再登場し「Only Hard For me」。先ほどの雰囲気とはがらりと変わりゆったりとしたHip Hop曲で、サングラスを外したKang Namの切なさも滲む表情がスクリーンいっぱいに映る。続く「The Falling Flower」では、いつもよりもハスキーでセクシーさを増した5zicの声が心地良く響いた。その5zicが、喉が痛くても話したいことがあると「一方的な愛は愛じゃない。『M.I.B』がファンを愛していること、ファンが『M.I.B』を愛していること、それこそが愛だ」と訴え、ファンからも愛情のこもった歓声が上がる。「Dutch Pay」ではYoung Creamがステージの端まで前進してファンにマイクを向け、互いの愛を確かめているように歌った。