放火された車両には乗客約50人がいて、列車全体には約370人が乗っていた。
火は放火から6分後、消火器を持って駆けつけた駅員らによって消し止められた。列車内や構内には煙が立ちこめ、乗客らは全員避難した。50代の女性は「3号線に乗り換えようとしたところ、避難を呼び掛ける駅員の案内を受けて(構内から)飛び出した」と語った。
これまで確認された負傷者は足首を捻挫し、近くの病院に運ばれた60代の女性1人だけという。
放火後に逃走した男はやけどを負い、被害者を装って病院に搬送されたが、30分後に警察に捕まった。
男は調べに対し、「15年前、運営していた店の浄化槽が故障して被害を受けた。訴訟などを通じて補償を受けたが、期待にはるかに及ばない金額だったので、火をつけて自殺し、無念さを訴えようとした」などと供述しているという。
警察と消防当局は現場で収束作業を行っている。構内には煙が残っており、列車は停車せず通過している。
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