【ソウル聯合ニュース】韓国の新首相候補に指名された文昌克(ムン・チャングク)元中央日報主筆が慰安婦問題をめぐり「(日本から)謝罪を受ける必要はない」と発言していた問題で、文氏の国会人事聴聞会準備団は13日、「日本側の形式的な言葉だけの謝罪よりも、誠意のある謝罪が重要との趣旨の個人的意見を表明したもの」と釈明した。
 準備団は同日午後、報道資料を発表し、文氏は旧日本軍による慰安婦問題をはじめとする日本との不幸な過去の歴史について、国に力がなく主権を失った状態で起きた残念な悲劇と考えていると説明。文氏の発言について、韓日間の外交交渉の状況などを正確に知らない状況で個人の意見を述べたものであり、今後首相として承認されれば、韓国政府と慰安婦被害者の立場に立ち、同問題の解決に尽力すると強調した。
 文氏は2011年に在籍するキリスト教会での講演で、日本による植民地支配と南北の分断は「神の意思だ」と主張したほか、民族をおとしめる趣旨の発言をしたとして批判されている。ジャーナリスト時代には保守色の強いコラムを書いたとして野党側から反発を受けている。さらに今年4月にはソウル大での講義で日本から慰安婦問題で謝罪を受ける必要はないと発言したと報じられ、世論の反発が強まっている。

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