【ソウル聯合ニュース】韓国と日本は22日で国交正常化から49年を迎える。韓国は日本への経済依存度が高いとされるが、両国の貿易で韓国は商品収支(貿易収支に相当)で赤字を、サービスと直接投資では黒字を出したことが明らかになった。
 両国の国交正常化50周年を控え、韓国の経済団体、全国経済人連合会が15日に公表した報告書によると、両国の商品貿易は1965年の2億2000万ドル(約225億ドル)から2013年は947億ドルと、431倍増えた。
 韓国は日本との商品貿易で累計4944億ドルの赤字を出したが、サービスと直接投資ではそれぞれ134億ドルと297億ドルの黒字となった。
 対日貿易赤字は今年4~6月期に5000億ドルを超える見通しだが、部品・素材分野で対日依存度が低下し、貿易赤字は減少傾向にある。
◇商品貿易輸出額5843億ドル 輸入は1兆787億ドル
 韓国の対日商品貿易赤字は10年に過去最高の361億ドルとなったが、素材と部品部門で対日依存が改善し、約250億ドルまで縮小した。
 日本への商品輸出は65年の4400万ドルから13年は346億ドルと776倍増加し、累計輸出額は今年4月まで5843億ドルとなっている。
 一方、日本からの輸入額は1兆787億ドルに上った。65年以降の韓国の輸入全体6兆1545億ドルの17.3%を占める。品目別では半導体が最も多く、88年以降の輸入額は950億ドルに達する。
 年間の対日輸入額は11年にピークに達し、今年1~3月期まで減少している。輸入全体で日本からの輸入額が占める割合は67年の45%から今年は10.2%に落ちた。
◇サービス収支は134億ドル黒字 日本人観光客増加で
 98年から12年までの対日サービス収支は134億ドルの黒字となった。米国や中国、欧州連合(EU)など、主要貿易先では唯一の黒字。同期間の韓国のサービス収支は991億ドルの赤字になっている。
 背景には日本人観光客数の増加がある。85年から13年までの観光客数をみると、韓国を訪れた日本人数(5773万人)が日本を訪れた韓国人数(3562万人)より2200万人以上多かった。
 投資分野でも297億ドルの黒字となった。13年までの日本の対韓投資は355億ドルで、韓国の対日投資額58億ドルの約6倍だった。日本の投資額は全体の16.2%を占め、米国に次ぐ2位となった。投資件数と企業数は1位だった。日本の対韓投資は12年に45億4000万ドルとなり、前年比で2倍増えて過去最高となった。11年の東日本大震災の影響で製造拠点を海外に移転する日本企業の投資が増えたためだ。
 ただ、日本の海外直接投資で韓国が占める割合は2.4%にすぎなかった。13年の日本の海外直接投資は10.3%増えたが、対韓投資額は17.5%減少したのは、冷え込んでいる両国関係が影響したためとみられる。
◇対日輸出は減少傾向
 報告書は半導体やディスプレー、鉄鋼板など主要輸出品目で中国との競争が激化し、対日輸出が減少していると指摘した。12年基準の韓国の世界シェア首位の64品目のうち、12品目が中国と競合している。
 報告書は日本市場の事情に合わせた輸出戦略を強調した。サムスン電子がNTTドコモと提携し、日本のスマートフォン市場の開拓に乗り出しているほか、OBビールがイオンと協力し、大型スーパーやコンビニに製品を供給していることを例に挙げた。
 対日赤字を減らすためには部品素材を国産化するとともに、精密化学分野は日本企業が内需不振で海外進出を推進しているため、投資誘致に乗り出す必要があるとした。
 また、両国の経済協力のためには双方の強みを生かし、第三国での協力を強化しなければならないとして、建設や資源開発などで共同進出を図るよう呼び掛けた。

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