これまでの補欠選の中で最も規模が大きく、選挙地域も首都圏6区をはじめ全国各地で行われる。6月4日の統一地方選では与党セヌリ党と最大野党・新政治民主連合のほぼ引き分けに終わっており、今回の補欠選はその延長戦ともいえる。朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する中間評価でもあり、セヌリ党が国会で過半数の議席を維持できるかが焦点となる。
与野党は投票日前日の29日までの13日間、遊説に総力を挙げる。セヌリ党は、旅客船沈没事故への対応や首相をはじめとする閣僚人事の失敗などで支持率が低下する朴大統領を前面に掲げることをせず、人物本位、地元貢献の意欲などを有権者に訴える戦略だ。新政治民主連合など野党は「政権審判」論で勝負をかける。
首都圏が最大の勝負どころとなる。中でもソウル・銅雀乙区はセヌリ党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)氏 新政治民主連合の奇東旻(キ・ドンミン)氏、正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)氏の三つどもえの戦いだ。2011年のソウル市長補欠選で朴元淳(パク・ウォンスン)氏に破れた羅氏と、朴氏の側近としてソウル市政務副市長を務めた奇氏の対決が注目される。奇氏と魯氏が野党候補として一本化をはかるかが鍵となりそうだ。
また首都圏では、それぞれベテランを立てた水原3区も注目を集める。
現時点では与野党が同じ程度の議席数を確保するとみられている。選挙運動期間中の遊説が勝敗に大きな影響を与えることもあり得る。
25~26日には期日前投票が行われる。
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0