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猛暑となった27日(日)の昼公演には、涼しげな浴衣姿で訪れるファンの姿も見られ、会場はコンサートを楽しみにいているファン同士の和やかなムードに包まれていた。
「Re-Bro(Rebirth Brothers)」は4月に行われた「キスの記憶」コンサートのアンコール公演として、今回もウイル(WOOIL)、イヒョン、ソクホの3人で構成されたステージを披露。R&Bのパワフルで魅力的な声を持つウイル、ミュージカルでも活躍中の美声のイ・ヒョン、優しくて甘い歌声のソクホの3人が奏でるハーモニーが魅力だ。
暗転のステージの中、白のタンクトップにジーンズというラフな衣装で登場した3人。拍手で迎えられると、筋肉隆々の逞しい腕をのぞかせながら、ピアノのイントロが印象的な1曲目「僕の人みたい」の伸びやかな歌声でファンの心を鷲掴みにした。
「あいさつしましょうか」とウイル。「皆さんこんにちは、私たちは『Re-Bro』です!」と日本語で声を揃え、手を上に挙げたポーズであいさつ。(手を挙げているので)脇が見えないようにもう片方の手で抑えるお茶目な姿が会場の笑いを誘った。
「(暑いから)衣装のタンクトップ、大丈夫ですか?」と会場を見渡し、浴衣姿のファンを見て、「今日は皆さんすごくきれいですね。日本は今日何か特別な日ですか?」とファンに聞くイ・ヒョン。ライブのために着てきたというファンに「僕たちのためですか?うわ~ありがとうございます」と3人はうれしそうな表情を見せた。
ウイルが「今日は(コンサートの)最後の日ですね」と言うと、イ・ヒョンも「(ファンと)一緒に仕事をしているみたいな感じでした。隣のお姉さん、親戚のお姉さんみたいです」と振り返る。ウイルもファンのことを「Re-Broの第4のメンバーみたい」と親しみを込めて表現した。
「これまではサングラスや衣装も準備して公演にも集中してやってきましたが、こういう風な衣装で気楽な感じでやったのは初めてのような気がします。(タンクトップだから)礼儀正しくないかなとも思ったんですが、大丈夫だと言ってくださってありがたいです」とイ・ヒョン。
「今日も楽しんでいってください。遠いところから、また近いところから来てくださってありがとうございます。寒くないですか?寒かったら言ってくださいね」とファンを気遣うウイル。そんな二人のやりとりをニコニコ見つめるソクホ。
打ち解けた雰囲気の中で、2曲目は「僕たちまた愛しあおう」。ウイルのR&Bボイスと、イ・ヒョンとソクホの甘い歌声が重なる。ウイルとソクホが互いにアイコンタクトをしながら、ハーモニーを奏でる場面も見られた。
ユーモアを交えながらバンドのメンバーを紹介すると、イ・ヒョンは「歌うときバンドの皆さんが呼吸を合わせてくれるのを感じますか?歌の途中にアドリブを入れても合わせてくださるんです」と絶賛すると、ファンも大きな賛同の拍手を送った。
「More than words」でイ・ヒョンが客席に降りると客席からは歓声があがり、続く4曲目ではファンが大きく手拍子で応じる中、イ・ヒョンとソクホが肩をつかんでじゃれあう姿に笑みがこぼれた。3人が見つめ合って熱唱する度に、会場の温度が一度ずつ上昇していく。
そしてトークコーナーではファンから募集した質問に答えていくのだが、ボードに貼られた質問のほとんどが日本語で書かれているのを見て、「あー、これ全部日本語…」と固まる3人。「漢字だから…」と悩みながらもイ・ヒョンが「3人の、くつの、サイズは?」と読み上げると、ウイルは「僕は27.5cmです」、イ・ヒョンは「僕は27cm」とバレリーナのように足を挙げてみせ、ソクホは「僕も27.5cmです」と答えた。
中には韓国語で書かれた質問もあり「オッパたちの愛嬌を見せて」というリクエストに、ウイルが愛嬌を見せると、他の二人からは「恐い~!」という反応。シャイなソクホは愛嬌を見せながらも照れてしまい「すみません(笑)」と謝る。この日、最強の愛嬌を見せたのはイ・ヒョン。出演中のミュージカル「Beastie Boys」の中から愛嬌のある歌をダンス付きで披露して見せると、ファンからは「可愛い~!」と口々に黄色い声が飛んだ。他の二人もイ・ヒョンの指導に合わせて愛嬌ダンスを披露。その可愛さに大きな笑いと拍手が沸き起こったが、恥ずかしさのあまりウイルは「ああ、(恥ずかしくて)もう歌えないよ!」と大照れ。
他にも「ソクホさんは休みの日は何をしていますか?ソウルでおススメの場所はどこですか?」という質問に、ソクホは「休みの日は漢江(ハンガン)で敷物を敷いて、本を読んだり、コーヒーを飲んだりしています」と答えると、ウイルが「ロマンチックな人ですね」とツッコミを入れ、イ・ヒョンは「(ソクホは)コーヒーがすごく好きなんですよ。たまに鼻血がでます(※韓国語で「コーヒー」と「鼻血」の発音が似ていることから)」と冗談で茶化した。
質問コーナーは和気あいあいとした雰囲気の中で進み、「もうちょっとファンと話したい」と言うメンバーの熱い要望もあって、さらに大きな盛り上がりを見せた。
「3人で遊びに行くか?」との質問には、イ・ヒョンが「僕はお酒を飲みますが、ウイルは1、2杯程度、ソクホは飲めません。忙しいから3人で一緒に遊ぶのはあまりないけど、3人だとコーヒーショップに行きます」と女性グループのような感じで遊んでいると明かした。
好きな女性については「僕は韓国の女性も日本の女性も女性ならみんな好き!ここにいらっしゃる女性がみんな好きです。ちょっとタフでボーイッシュな方が好きかな、自分もタフな方なので」というウイル。ソクホは「僕は性格的に日本の方とすごく合うと思います。でも日本語ができないので、一生懸命勉強して、付き合いたいです」と言うと、会場は期待に湧いた。イ・ヒョンは「女性らしい方が好きです。性格やファッションなども。韓国女性と日本女性は一長一短あって、僕と合う方であれば(どちらでも)いいと思います」と理想を語った。
熱い盛り上がりを見せたトークコーナーは最後にファンとのジャンケン大会が行われ、この日はジャンケンに負け続けた二人が選ばれると、「Re-Bro」メンバーとの写真撮影が行われた。
続いて「Re-Bro」の歌の世界が贅沢に繰り広げられた。まずはソクホのソロ。「僕の歌を聴いていい思い出が残ればと思います」と、波の音が印象的な「麗水、夜の海」を熱唱。甘い歌声でファンの視線を惹き付けた。
ウイルが登場し、ソクホとウイルによるデュオ「Sorry Seems To Be The Hardest Word」。ピアノとバイオリンの音色が響く中、ウイルの渋みのある声とソクホの柔らかい歌声にファンもうっとり。
次のソロステージはウイル。「昨日はソクホさんがご飯を買ってくれました。すごく安いもの(笑)」とからかいながらも「ソクホは妹思いのいいお兄さん。いつも妹にお土産を買って帰る」とソクホの優しい一面を明かした。ウイルのソロは、ドラマ「チャングムの誓い」のOSTから「ハマンヨン」。クラシカルな曲でもソウルフルな歌声で見事にその世界観を表現した。子どもの頃に韓国の伝統民謡を習っていたというウイルは、アリランの一節や済州島の民謡も披露。絞り出すような民謡独特の発声法についても熱く語り、音楽に対する情熱をファンに見せた。
そしてイ・ヒョンが登場。アリランをミュージカル調に歌うようウイルがイ・ヒョンに無茶ぶりすると、戸惑いながらも見事にやりとげた。ウイルとのデユオは「雨のように音楽のように」。二人の息のあったハーモニーが心に響いた。
イ・ヒョンのソロは、ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」から「カテドラルの時代」を熱唱。低音から高音まで伸びやかに歌い上げ、ミュージカルの世界さながらの表現力に会場からは大きな拍手が沸き起こった。そしてソクホが登場すると最後はイ・ヒョンとソクホのデュオ「For You」。R&Bの曲調で雰囲気をガラッと変え、甘くて柔らかい二人の歌声に再びファンをとろけさせた。
「ウイル~」「リーダーさ~ん」と二人が呼んで再びウイルが加わると、「皆さん、雨が降っていますよ」とウイルが天気を報告。ざわめくファンに「傘持ってますか?僕が皆さんに傘を買ってあげたいけど、お金が…(笑)」と言ってファンを笑わせる。そして「そろそろ終わりの方ですね。次の曲は『Story of my life』」と曲紹介し、3人でアイコンタクトをしながら気持ちよくハーモニーを合わせると、ファンも手拍子でリズムに応じた。
最後にメンバーそれぞれからあいさつ。
ソクホは「9月の公演でもいろんなイベントを準備して、また皆さんに会いに来たいです」
イ・ヒョンは「ライブのイベントなどでアイデアがあったら、皆さんファンクラブに言ってくださいね。それを元に会議をして(笑)、やっていきたいと思います」
ウイルは「皆さん、来ていただいてありがとうございます」と締めくくると、最後の曲はリズミカルな「2 step」。「ワン、トゥー、スリー」のかけ声に、ファンもポーズをバッチリ決めた。
そして、片手で脇を抑えつつ、ファンに手を振りながら一旦ステージを後にした「Re-Bro」。
再びアンコールに応えて登場すると、「End of the Road」を熱唱する3人。ゆったりとスイングするようにリズムをとって歌うRe-Broの歌に、ファンは心からリラックスした様子で身を委ね、2時間弱のステージは幕を閉じた。
終演後には「Re-Bro」のメンバー3人と自分のカメラで一緒に撮影ができるといううれしいサービスもあり、ファンは幸せそうな表情で会場を後にしていた。
歌に対する真摯な思いがステージの端々に感じられる「Re-Bro」。今後の活動にも期待したい。
【Re-Bro】イ・ヒョン×WOOIL×ソクホ - 天がくれた愛
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