2000年8月の第1回開催を迎えて以来、ことしで14回目の開催となるサマソニは、“関東・関西の2大都市での同時開催&出演アーティストを総入替”という国内初の画期的な都市型音楽フェスティバルである。そんなサマソニの魅力は、なんといっても“豪華絢爛なラインナップ”だろう。海外でトップクラスに君臨するアーティストはもちろんのこと、サマソニを機にブレイクする新人勢からも目が離せない盛りだくさんの内容となった。
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ことしの目玉は、なんといっても16日(土)大阪OCEAN STAGE、17(日)東京MARINE STAGEでWヘッドライナーを飾る「クイーン+アダム・ランバート」。アダムは、2009年にアメリカの人気オーディション番組「アメリカ・アイドル」に出場し、「クイーン」の楽曲を熱唱すると、ゲストとして番組に参加していたクイーンのメンバー、ブライアンとロジャーが彼のボーカルに惚れ込み、その場でクイーンへの参加を打診したという逸話が残っているほど。2012年から本格的に活動を始めた彼らは、サマソニ直前に24公演に及ぶ大規模の北米アリーナツアーを開催しており、万全のコンディションでサマソニにやってきた。アダムは、フレディを彷彿とさせるファルセットを披露し、クイーンの美学を復活させた。
さらに、ロックのレジェンド級では、ROBERT PLANT、「KRAFTWERK」、世界トップクラスのロックアーティストである「ARCTIC MOKEYS、PHOENIX」、邦楽からも「TOKIO」、「DREAMS COME TRUE」、「Superfly」が多くのファンを魅了した。
そんなゴージャスなフェスであるサマソニに、今年も韓国から7チームが参戦!昨年に続き、3度目の出演となる「FTISLAND」と、2度目の出場となる「CNBLUE」をはじめ、大阪会場ではアジアグローバルユニットの「CROSS GENE」が登場。
またISLAND STAGEの「~ASIAN CALLING~」には、ソウル&ファンク&ディスコ・バンドの「Sultan of The Disco(スルタン・オブ・ザ・ディスコ)」、90 年代UK ポップから、US オルタナティブ、日本のポピュラーミュージックまで多彩なサウンドを放つ、フューチャーポップのツインユニット「THE SOLUTIONS(ザ・ソルーションス)」、2011年にKBS のバンドオーディション番組「TOP バンド」に出演し、4強まで勝ち残って大きな話題となった4ピースバンドの「Gateflowers(ゲートフラワーズ)」、エレクトロ・ロックとシンセポップをベースに、ダンサブルで強烈なサウンドとエネルギーのライブパフォーマンスをみせる、新鋭5ピースバンドの「Hologram Film(ホログラムフィルム)」といった新鋭アーティストが登場し、今夏のサマソニに花を添えた。
昨年、東京RAINBOW STAGEと大阪FLOWER STAGEでヘッドライナー(トリ)を飾った「FTISLAND」のアクトは、ボーカル・ホンギのハスキーな「Hey yo!Summer Sonic!遊ぼう~!!! 」という叫び声でスタート。「Everybody put your hands up!」という掛け声とともに、最新4thアルバムのリードトラックでもあるロックチューンの「BE FREE」で勢いよくたたみかけると、その勢いのまま「TOP SECRET」へ。「Are you ready for jamp!? 」「Come on lady!」という呼びかけに応えるように、ファンが全力でジャンプし、フロアを揺らした。
「こんにちは~!お久しぶりです。サマーソニック1年ぶりにまたやってきました!今日はもうちょっと叫びたいんですけど…ちょっと喉が悪くて。少しだけ小さく…(会場から「えええ~!」という悲鳴があがる)…まあいっか(笑)。今日は去年と違うステージを見せてあげようかなと思って。今日も僕らを初めて見たお客様も当然いると思うのですが、そんな皆さんに僕らの魅力を見せてあげようかなと思って。こんなに遊んでいる形の『FTISLAND』もいるんですけど、女を泣かせるような(メンバーから「男もいるじゃん!」という声があがると)男も泣くよ!? さあ、皆さん泣く準備はいいですか?泣いてもいいよ~。フェスは時間が短いので2曲だけ、得意なバラード曲を歌ってみようかなと思います。早速いったほうがいいですよね?いい雰囲気で、いいバラード曲を、フェスでウケるように!楽しい速いテンポの曲だけではなく、心のぐっとくるバラードを!俺、何言ってるんだろう(笑)。とにかくバラード曲なんだから、かっこよくいこうかなと思います!これ(帽子)は、今日ジェジンが買い物したものなんですけど、やっぱり帽子は僕ですよね(笑)。じゃあ、バラード曲、聞いてください。」というホンギのMCに続いて、喉の調子の悪さをみじんも見せない力強い歌声で「beautiful」を披露。「Morning Coffee」では、スンヒョンとジェジンも澄んだ歌声でソロを歌い上げ、ホンギと3人で美しいハーモニーを奏でた。
「FTISLAND」の特技である落ち着いたバラードを披露したあと、「フェスはやっぱり遊ばないとダメでしょう~!皆さん、持っているものを全部手に持ってください!」というホンギの声に続いてスタートした「BEAT IT」では、ホンギもファンもタオルを持って、ジャンプ!「Shinin’ On」では、ホンギが1回転、2回転、3回転…とステージ上でひたすらにくるくる回り、会場のファンもテンションMAX。「Everybody say freedom!Are you ready?みんな叫べー!!! 」という掛け声でスタートしたラスト曲「FREEDOM」では、スンヒョン、ジェジン、ジョンフンも舞台の上を移動しながらパフォーマンスを見せるなど、ステージ上も大盛り上がり!最後は、声を振り絞って「We are 『FTISLAND』!」と叫び、今年もサマソニに強烈なインパクトを残した彼らのパフォーマンスが幕を下ろした。
アジア圏最大級のフェスであるサマソニで、今年RAINBOW STAGEのベッドライナーをつとめたのは、「FTISLAND」と所属を同じくする兄弟バンドの「CNBLUE」。暗転し、ステージにブルーの照明が光ると、会場のファンは手拍子でメンバーの登場を待ちうける。アクトのオープニングを飾ったのは、LAドジャースで活躍するリュ・ヒョンジン選手のために、ボーカル・ヨンファが自作曲「One Time」を再編曲して作ったことで知られている「Ryu Can Do It」。メンバーが「I go」と歌えば、ファンも「you go」と歌い返し、早くも一体感が作り出されたところで、ヨンファはハイトーンのシャウトと投げキッスでファンの心をわしづかみ。その勢いが止まらないまま、「In My Head」から「Wake Up」へと一気に駆け抜け、息の合ったギターパフォーマンスを披露した。「叫べ~!」というヨンファの掛け声でスタートしたキラーチューン「Coffee Shop」と「I’m sorry」では、ヨンファとジョンヒョン、ジョンシンがギターとベースを演奏しながら、ドラムのミンヒョクに歩み寄り、ミンヒョクも躍動感あふれるドラムパフォーマンスで応えた。続く「Lady」では、「You are my lady~!」「SUMMER SONIC Lady~!」と叫ぶヨンファに、この日一番の黄色い歓声が上がった。オープニングからノンストップで駆け抜けた「CNBLUE」のアクト。
残すところ、あと1曲というところで、ヨンファが奏でるピアノの音色にのせて、ジョンヒョンがファンへの想いを語った。「今日はありがとうございました!もう最後の曲ですね。一年ぶりですね、サマソニ!楽しいなあ、ここ!ちゃんと伝わりました?本気でやったんですけど(笑)。僕たちのことを知っている方も、知らない方もいると思うんですけれども、本当は最近めちゃめちゃ忙しくて、メンバーとも会えないんですよね。ライブで海外に行くときに、一週間ぶりに空港で会うというスケジュールなんですけど、今日舞台の上でメンバーの顔と皆さんの顔を見て、めっちゃ元気になりました!もしかしたら僕たちが皆さんにいろんな思い出を作ってあげるのではなく、皆さんが僕らに元気を与えているように思います。今年も残り半分ですが、絶対幸せになってください。年末にツアーもあるので、そこでまたいい思い出を作って、これからもずっとよろしくお願いします。では、今日の最後の曲です。聞いてください。」
ジョンヒョンのMCに続いて「Can’t stop」で圧巻の存在感を魅せつけた。会場は「♪Can’t stop me now Can’t stop me now」と優しく歌うヨンファに合わせて「now~♪now~♪」と合唱するファンの歌声と笑顔に包まれ、最高の盛り上がりでステージは幕を閉じた。
そして翌日、17日(日)、アジアの新鋭たちのためのステージであるISLAND STAGEの「アジアンコーリング」には、中国・韓国・台湾・タイ・マレーシといったアジア各国から選りすぐりのチームが登場し、韓国からは4チームが参加した。
最初に登場したのは、2011 年に KBS のバンドオーディション番組「TOP バンド」に出演、4 強まで勝ち残り大きな話題となった4ピースバンドの「Gateflowers(ゲートフラワーズ)」。社会批判的なリリック、ブルースにルーツを持ったギターが、グルーヴ感あふれるドラム、重厚なベースラインでロックの本質を忠実に再現。耳のこえた音楽ファンを魅了した。
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)主催の新人アーティスト発掘プロジェクト「K-ROOKIES」を代表する 1 組としてサマソニへ初登場したのは、新鋭 5 ピースバンドの「Hologram Film(ホログラムフィルム)」。エレクトロ・ロックとシンセポップをベースに、ダンサブルで強烈なサウンドとエネルギーのライブパフォーマンスをみせ、会場を熱狂させた。
続く、ソウル&ファンク&ディスコ・バンドの「Sultan of The Disco(スルタン・オブ・ザ・ディスコ)」は、ヴィンテージ・ディスコサウンドをメインに、グループダンスをリンクさせたユニーク&ダンサブルなショーを披露。ディスコサウンドに自然と体が動きだす。
新鋭韓国アーティストのトリを飾ったのは「THE SOLUTIONS(ザ・ソルーションス)」。 90 年代 UK ポップから、US オルタナティブ、日本のポピュラーミュージックまで多彩なサウンドを放つ、フューチャーポップのツインユニット。耳に心地よいサウンドで一気に盛り上げた。
多様な魅力を持つ、韓国の新鋭アーティストからも目が離せない。
ことしのISLAND STAGEの「アジアンコーリング」はステージ前には日よけゾーンを完備。周囲にはグルメな屋台も揃っていて水分、食糧補給、熱さ対策なども配慮されていた。
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