韓国近現代の思想家、柳永模(ユ・ヨンモ、1890~1981)と咸錫憲(ハム・ソクホン、1901~1989)の思想を広める韓国の財団法人「シアル」は同震災が起こった9月1日、朝鮮人虐殺の現場を訪れ、日本の市民に折り鶴を配る行事を開催する。日本の一般社団法人「ほうせんか」が建てた朝鮮人犠牲者の追悼碑がある東京・墨田区の八広から横網町公園までの約8キロを行進しながら折り鶴を配る予定だ。
シアルは「折り鶴には許しと和解の意味と共に人に対する偏見、差別、国家暴力のない平和な新しい世の中を開いていこうという提案の意味が込められている」と説明した。
在日本大韓民国民団(民団)も来月1日、東京・港区の韓国中央会館で関東大震災殉難同胞追念式を行う。柳興洙(ユ・フンス)駐日大使も出席する予定だ。
また、同じ日に在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)側関係者の主導で、横網町公園内にある関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑前でも追悼集会が開かれる。千葉(同1日)、埼玉(同4日)、神奈川(同7日)でも追悼式が開催される。
このほか、日本の市民と研究者が結成した「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」は、日本政府が朝鮮人虐殺の真相究明に乗り出すよう求める請願を提出するための署名運動を今月19日から展開している。
これに先立ち、同会は5月に約5300人の署名を集め、衆参両院議長宛てに請願を提出した。今回は1万人以上の署名を集めることを目標としている。
関東大震災当時、「朝鮮人が暴動を起こした」「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言が広がり約6000人以上の朝鮮人が日本軍や警察、自警団などにより虐殺されたが、日本政府の真相隠蔽(いんぺい)などにより正確な犠牲者の数はもちろん、遺骨の行方も確認されていない。
昨年6月には東京の韓国大使館が移転する際に、朝鮮人犠牲者290人の身元や虐殺された日時、場所、状況、虐殺方式などが記された名簿が発見されたが、韓国政府は日本政府に対し正式に真相究明を求めていない。
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