仁川アジア大会組織委員会は27日、ソウル市内の国立現代美術館で記者会見を開き、開閉会式の内容を発表した。
会見には韓国文化体育観光部の金鍾(キム・ジョン)第2次官や、大会組織委員会の権慶相(クォン・ギョンサン)事務総長、開会式の総監督を担当する韓国映画界の巨匠、イム・グォンテク監督、総演出を担当するチャン・ジン監督が参加し、プログラムの進行について紹介した。
開会式は45カ国・地域が一つになれることを強調するプログラムで構成された。
チャン・ジン監督は「2010年の広州アジア大会や2012年のロンドン五輪、2014年のソチ冬季五輪などの開会式は、開催国の国力を誇示する様子が目立った」と指摘。その上で、「だが今大会の場合、参加国が共感でき、『共にすることができる』と示すことに重点を置いた」と説明した。
250億ウォン(約25億6000万円)の予算が投じられる今大会の開閉会式は、イム総監督とチャン総演出のほか、衣装や振りつけなどの各部門にも著名人が加わっている。
開会式では今大会のために詩人の高銀(コ・ウン)氏が贈った詩をもとに作られた曲がソプラノ歌手スミ・ジョー氏と919人の仁川市民合唱団により歌われる。
来年4月に東京・帝国劇場で上演されるミュージカル「レ・ミゼラブル」の主人公ジャン・バルジャン役にキャスティングされたヤン・ジュンモ氏や、チェロ奏者のソン・ヨンフン氏、ビオラ奏者のリチャード・ヨンジェ・オニール氏、ピアノ奏者のイム・ドンヒョク氏、バイオリン奏者のシン・ジア氏などの公演も行われる。
俳優のチャン・ドンゴン氏とキム・スヒョン氏は文化公演に参加し、同大会の広報大使を務める人気グループJYJなど、K―POPポップスターも開閉会式に登場する。
イム総監督は、「仁川アジア大会開閉会式に向け出演陣と演出陣が配慮と和合の祭典を作るために努力している」とした上で、「国民すべてが関心を持ち、この意味ある場にぜひ共に加わって欲しい」とコメントした。
権事務総長は、開会式の入場料で150億ウォン、閉会式で100億ウォン、競技の入場料で100億ウォン程度の収入を期待しているとした上で、「現在、開閉会式の入場券のうち、10万ウォンの席が売り切れるなど、30%程度が販売された」と説明した。
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