【ソウル聯合ニュース】韓国大統領直属の統一準備委員会がヘンリー・キッシンジャー元米国務長官の国際特別補への招聘(しょうへい)を検討していることが9日、分かった。韓国政府当局者が明らかにした。
 同当局者は「統一準備委の国際特別補佐団に朝鮮半島問題への関心が高く、影響力のある大物を迎え入れることを進めている」とした上で、キッシンジャー氏の名前を挙げた。
 同氏はニクソン政権下の1971年に国家安全保障問題担当大統領補佐官として秘密裏に訪中し、翌年の米中首脳会談を成功させた。またベトナム戦争終結や中東和平に貢献した功績を認められ73年にノーベル平和賞を受賞している。
 朝鮮半島問題にも造詣が深く、公職を退いた後も何度か対北朝鮮特使として名前が挙がり、北朝鮮側も訪朝を希望したことで知られる。
 統一準備委はキッシンジャー氏の招聘について、朝鮮半島問題に対するキャリアとともに冷戦時代に東西の緊張緩和をリードした象徴的な人物である点を評価している。このため南北関係改善を進める韓国政府の意志を示した人選とされる。
 ただ、91歳という高齢や心臓に持病があることなどからキッシンジャー氏が韓国側の申し入れを受けるかどうかは不透明だ。
 国際特別補佐団は統一準備委内に設置された四つの諮問委の一つで、海外での南北統一世論の形成を担う。海外の著名人や韓国系など幅広い人材の参加を検討しているとされる。

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