チャン・ヒョク の最新ニュースまとめ
終始、真剣に演技の話をしていたチャン・ヒョクにはマスコミでのインタビューは、ファンとの疎通だという。ドラマ「明朗少女成功記」と「運・君・愛」の2作品でチャン・ヒョクと共演したチャン・ナラの表現を借りれば、「24時間ずっと面白い男」だが、作品や演技について語らなければならないインタビューでは、笑いを抑えるしかなかったのだ。それでもたまに彼が投げてくる冗談で、大いに笑わせられた。
チャン・ヒョクは、「運・君・愛」で完全にぶっ飛んだ。マンガの世界からピョンと飛び出したようなコミカルな演技が、ドラマの人気を高めた。特に現場で監督や俳優が作り出すアドリブが、面白さを増した。イ・ゴンがカラオケでチャン・ヒョク自身が昔発売した歌を歌う姿も、現場でのアドリブシーンだったという。
「実は、台湾原作のドラマで、そこでは男性キャラクターがコミカルではなかったんです。撮影に入る前に原作ドラマを2回見たんですが、笑わせるような要素を入れても、真剣な部分をしっかり描けると思いました。僕が監督にコミカルな演技を“投げ込む”から、真剣な演技もできるようにさせてほしいと言ったんです。メリハリがつかなくなったらどうしようという心配はせずにポンッとコミカルな演技を“投げ込み”ました(笑)。実はチャン・ナラさんがその辺の感情を維持してくれたので、本当に助かりました。僕一人だったら浮いていたかもしれませんが、チャン・ナラさんが重心をしっかり固めてくれたので、僕は楽に演じることができました」
チャン・ヒョクはインタビューの間、“投げ込む”という言葉をたくさん使った。彼との対話後じっくり考えてみたが、彼にとって“投げ込む”というのは、“いつでもどこでも最善を尽くす”という意味のようだ。演技に没頭することも“投げ込む”、後輩たちに夢を育てろと言うときも“投げ込む”と表現した。そのくらいあれこれ考えず臨むと言うときも“投げ込む”という単語を使った。どの役を演じても自然な俳優チャン・ヒョクにぴったりの単語だ。
チャン・ヒョクにはコミカルな演技と真剣な演技に差はなかった。作品の中の状況とキャラクターに合う演技をしているだけなのだ。もちろんドラマに出てきた可愛らしいベッドシーンである「杵神」、「米麦神」も同じだ。
「アクションシーンやベッドシーン、コミカルなシーンなど状況によって演じるのは難しくないかとよく聞かれました。しかし実際にはそうではありません。どんな俳優とどんな監督とどんな作品で演技をするのかによって、臨む感情が決まります。こういう場面だから難しいとかというのはありません。監督が楽しく演技ができるような雰囲気を作ってくだされば、俳優は演技だけをすればいいからです。今回は俳優が思い切り演技ができるようにスタッフがそういう雰囲気を作ってくださいました。本当に感謝しています。今回ご一緒したスタッフ、チャン・ナラさん、チェ・ジニョクさんら出演俳優さんとは、また別の作品でぜひお会いしたいですね」
チャン・ヒョクとチャン・ナラは「再会カップル」だ。12年前「明朗少女成功記」の大ヒット後、今回の作品でも共演して幻想的な息の合った演技を見せ、「信じてみたいカップル」という別名までついた。
「『明朗少女成功記』の時は余裕がありませんでしたね。今回もそんなに多く話し合ったりしたわけじゃないですが、チャン・ナラさんは演技のセンスがあって、僕がアドリブを投げ込めば、全てきちんと返してくれたんです。今回再び共演して話をする時に、彼女にタメ口で話していたのか、敬語を使っていたのか思い出せなくて、初めは敬語を使っていました。後で知ったんですが、あの時親しくなった後、呼び捨てにしていたらしいですよね(笑)」
久しぶりに共演したが、気まずさはなかった。二人が描いたロマンスは切なくも甘いものだった。二人が劇中で描く恋愛過程の面白さは12年前より増していた。
「よく会ってもぎこちない人もいるし、あまり会わなくても楽な人もいるじゃないですか。ナラさんと僕はまさに後者です。特に話をしなくても楽に一緒にいられるんです。僕とナラさん、そして監督まで三人でよく話しました。俳優が自分の演技をするのも大事ですが、相手の演技を受け入れるのも必要なことです。ナラさんはそういうリアクションがいい女優さんなんです。僕が演技を投げ込んだのに受け入れてくれなければ困りますからね。ナラさんが演技を投げ込んだら、僕が受け入れてあげなければいけないんです。そういう点で、ナラさんやコン・ヒョジンさん、スエさん、チョ・ジヌンさん、チャ・テヒョンさんなど共演してきた俳優・女優さんたちはアクションとリアクションが全ていいんです」
「運・君・愛」はほとんどの韓国ドラマがそうであるように、中盤以降、台本が遅れてタイトな撮影スケジュールを強行していった。それでも視聴率3位で出発し、1位と2位を行ったり来たりするようになり、俳優やスタッフがより楽しく撮影できたわけだが、それでも体力的につらい部分があったのも事実だ。
「今回、残念に思う部分はありません。ただ眠れないのがつらかっただけです。一番怖かったのは、ベッドシーンでした。ベッドシーンをどう撮るかが問題ではなくて、寝そべったら、眠ってしまうのではないか心配でした。ひどい時は6日間寝られなかったときもあります。しかしナラさんと僕が息が合っていると思ったのは、寝そべって演技をするシーンがあると、僕が寝そうなときはナラさんがしっかりしていて、ナラさんが寝そうなときは僕がしっかりしていたんです。間違えば二人で眠ってしまう可能性もあるわけですが、お互いに支え合いながら演じられたんです(笑)。でも監督が仮台本をなかなかくれなくて。仮台本は次の話がどう進んでいくのかわからないと俳優が困るんです。僕たちは本台本が遅かったんです。でも本台本が遅くなるのは、仮台本をもらうよりマシです。台本が遅くなるということは、脚本家がそのくらい悩みながら書いたということだから、尊重します」
今作は中盤で、イ・ゴンが記憶喪失になるシーンが出てきて、視聴者の意見が分かれた。イ・ゴンとキム・ミヨン(チャン・ナラ)が恋を進展させるときに登場したものだった。多くのドラマで出てくる記憶喪失のシーンは“見飽きた”という不評が出たりもした。
「制作陣がドラマを面白くするために記憶喪失を“投げ込んだ”のでしょう。勇気ある選択だったと思います。スタッフを信頼していました。感覚的な編集をしてくださいました。時間を順に追うのではなく、なぜ記憶喪失になったのかを先に見せてから話を始めたので、見ている人の感情に寄り添った展開だったと思います。のり巻きにのりがあるのは当たり前のことじゃないですか。当たり前のことを典型的にしないことが大事なんです。それはスタッフの腕の見せ所だし、俳優の立場としてはスタッフを信じて演技を“投げ込み”ました」
チャン・ヒョクはものすごく情熱的な俳優だ。少し気難しいイ・ゴンを表現するために、けちなキャラクターの「クリスマス・キャロル」のスクルージの要素を加えた。イ・ゴンの笑い声「ウハハハ」は、スクルージを髣髴させ、面白さが増した部分だ。演技以外にもとても細かくあれこれ準備した。どうすれば気難しく見えるか衣装にも気遣い、長髪で多少コミカルな人物を表現したりもした。彼は作品ごとに “投げ込んで”は人間チャン・ヒョクに戻ってきて、次の作品のためにキャラクターから抜け出そうとした。そうしているうちにチャン・ヒョクは、デビュー後30作品に出演するという“多作俳優”に生まれ変わった。
「デビューして間もない頃にある先輩が『お前はチョン・ウソンよりかっこいいか?お前はチャ・テヒョンより面白いか?お前はファン・ジョンミンより演技がうまいか?お前は何だ?』とおっしゃいました。それを聞いて笑ってしまいました。その通りだったからです。本当にありがたい助言でした。その時から“投げ込み”ながら演技をするようになりました。あれこれたくさんやってみようと思ったし、これからもあれこれたくさんの演技をしてみたいです」
運命のように君を愛してる - ゴン-ミヨン, 階段で鳥肌モノのロマンス 20140709
Copyrights(C) OSEN wowkorea.jp 0