首相に内定した李氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
首相に内定した李氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)が23日、新首相と青瓦台人事を発表した。新首相に与党セヌリ党の李完九(イ・ワング)院内代表(64)を内定した。 青瓦台の尹斗鉉(ユン・ドゥヒョン)広報首席秘書官は、「朴槿恵(パク・クネ)大統領は任期3年目を迎え、国政の効率性を高め国民が実感できる新たな変化を起こすため、内閣改造と青瓦台再編に踏み切った」と述べた。 首相交代に関しては、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相が何度も辞意を表明していることから、朴大統領は年初の官庁の業務報告が終わるのに合わせ辞表を受理したと説明した。尹秘書官は、政府の経済革新と国家革新の推進に向け、政府・与党と国会のコミュニケーションが重要だと強調。首相に内定した李氏について「与党の院内代表であり、朴大統領の国政哲学に対する理解が深く、野党とも円満に協力しながら国会の正常な運営に寄与してきた。経済革新3カ年計画の効果的な推進と公職社会の紀綱確立、国民への奉仕と意思疎通における適任者」と評した。新首相は国会の人事聴聞会を経て正式に任命される。 李氏は公務員として経済と治安分野で能力を発揮し、その後は道知事や国会議員、幹事長に相当する与党院内総務などを歴任した。国政全般にわたり見識と経験を備える人物と評価される。 現在空席の海洋水産部長官については、李氏と鄭首相が相談した上で朴大統領に推薦する予定だ。 一方、青瓦台の人事をみると、朴大統領の元側近が国政に介入したとする内容の青瓦台内部文書の流出問題と絡み去就が注目されていた金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長は、業務が残っていることもあり当面留任とした。しかし、この問題では秘書官3人の疑惑も取り沙汰されており、青瓦台第2付属室を廃止する。また3秘書官のうちの1人、総務秘書官は人事委員会に出席できない。 国政企画首席室を改編した政策調整首席室の首席秘書官に玄定沢(ヒョン・ジョンテク)元韓国開発研究院(KDI)院長、民政首席秘書官に禹柄宇(ウ・ビョンウ)民政秘書官、未来戦略首席秘書官には趙晨(チョ・シン)延世大情報大学院教授がそれぞれ内定した。 青瓦台文書流出問題や年末調整の変更による混乱などで、世論の風当たりは強い。今回の内閣改造と青瓦台再編は、支持率のさらなる低下を防ぎ国政の推進に弾みをつけようとする朴大統領の苦肉の策であり、同時に反転への切り札といえる。 mgk1202@yna.co.kr
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