ドラマ主人公の職業や話の空間が間接広告になるケースが増えている。この流れから、現在、最も激しい競争を繰り広げている業種は何か、市場状況も読むことができる。

 週末のテレビをチキンが席巻している。チキン屋を営み孤軍奮闘するドラマ「私の心、キラキラ」、主要エピソードがチキン屋で広がる「家族なのにどうして?」。チキン市場が10年間で急激に膨張し激しい競争に発展すると、すぐに業界はドラマの間接広告にも乗り出したかたちだ。

 主人公が食べて着用する外食やファッションブランドは間接広告の常連。特に、急増したコーヒー専門店が目につく。5年前にあるコーヒーブランドが攻撃的にドラマの間接広告で効果を上げると、さまざまな企業が先を争って飛び込んだのだ。

 2年前はアウトドアブランドの人気をドラマを通して実感した。2013年のドラマ「スキャンダル」、「おバカちゃん注意報~ありったけの愛~」など主人公がアウトドア会社で働く姿があった。

 15年前は2千億ウォン(約220億円)だったアウトドア市場規模が2011年に4兆ウォン(約4370億円)、2013年には6兆9千億ウォン(約7540億円)に爆発的に成長し、業界競争がし烈化する中で、ドラマでの間接広告が重要なマーケティング手段となった。

 毎年急速に成長するドラマ間接広告は製作費を充当する重要な財源だが、過度だったり突然の広告配置は視聴者たちを離れさせるのではと、専門家たちは指摘している。