チョ前副社長は2日午後2時30分からソウル西部地検で開かれた結審公判で、比較的堂々とした口調でこのように述べた。
検事が「この事件の発端と原因は、乗務員にあると考えているのか?」と質問すると、チョ前副社長は「発端は、サービスがマニュアルと違うと思い、確認するためにマニュアルを持ってくるよう言ったが、乗務員が見つけられなかったために起きたことだ。その後の私の行動は過ちだと思う」と答えた。
検察側は「乗務員に過ちがあったと考えているようだ」という趣旨の質問をすると、チョ前副社長は「明らかにマニュアルに沿ったサービスがなされていなかった」を乗務員の過ちだと指摘した。
マニュアルには、乗客が個別に注文した際には望むとおりに提供するようになっているが、事件当時、チョ前副社長は水を持ってきてほしいと言ったが、乗務員のキム氏が水とナッツを持ってきたため、このようなことはマニュアル違反だというのがチョ前副社長の主張である。
チョ前副社長は「乗務員のキム氏が対応に間違いないと言ったので、自分が分からないことがあるかもしれないと思い、マニュアルを置いて説明するのが合理的なため、マニュアルを持ってくるように言った」と述べた。
しかしキム氏はマニュアルを持ってくることができず、後からパク・チャンジン事務長がマニュアルを持ってきたが、見つけることができなかったため、事件が発生したというのだ。
検察はキム氏らが4年間、同じ方法でサービスをしてきたが、指摘されたことはないのにマニュアル違反なのかと反駁した。
チョ前副社長は「マニュアルは1~2名の乗務員や、多数が恣意に判断するものではない。もし多くの乗務員がサービスを間違っていると思えば、客室訓練員や該当のチーム長に問い合わせ、直すことを建議してなければならないが、そうでなかったため、マニュアル違反だと思う」と答えた。
チョ全副社長は乗務員への暴行と飛行機から降りろという指示をした事実については認めた。
ただ「飛行機を止めろという趣旨の話をしたが、そこで止めるというのは、飛行を始めるための手続きを中止しろという意味だった」と説明した。
また「副社長として乗務員が失敗をした際に、乗務員を下ろす権限があるのか?」という質問には「私の業務にはそんなものはない。その点において私が間違っていたと思う」と非を認めた。
またパク事務長が航空機が移動中であることを知らせたが「誰に口答えしてるんだ」と言った事実はあるかという質問に「移動中だと聞いたことはない」とし、当時飛行機が移動中だという事実を知らなかったと答えた。
チョ前副社長は今回の事件により、被害を受けた乗務員について「まだ二人の乗務員に心からの謝罪をする機会がなかった。機会をもらえるなら、きちんと誠意ある謝罪をしたい」と述べた。
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