【ソウル聯合ニュース】韓国の与党セヌリ党の院内代表選で非主流派の劉承ミン(ユ・スンミン)国会議員が選出されたことを受け、同党では主流派と非主流派の対立が深まりそうだ。 セヌリ党は金武星(キム・ムソン)代表も朴槿恵(パク・クネ)大統領と距離を置く非主流派。同党は朴政権の福祉政策や人事などで抜本的な改革を求めており、朴大統領に近い主流派はこれを「宣戦布告」とみなし反発している。 4日の幹部会議には主流派の徐清源(ソ・
チョンウォン)最高委員や李貞鉉(
イ・ジョンヒョン)最高委員が出席しなかった。会議に出席しないことで非主流派への不満をあらわにしたとの見方が出ている。会議では朴大統領の公約である「増税なき福祉」を批判し、見直しを求める意見が出された。 朴政権は増税しない方針を示しているが、たばこ税の引き上げや年末調整の変更による還付金の減額などが事実上の増税にあたるとの批判的な世論が高まっている。こうした世論を受け、党内では福祉の縮小か増税を求める声が出ている。 主流派と非主流派が全面的に衝突する可能性は高くないとみられる。ただ、非主流派は青瓦台(大統領府)や主流派に対する攻勢を強める構えを見せており、緊張は続きそうだ。非主流派は無償福祉の縮小や党と青瓦台、政府間の会議の定例化、青瓦台と内閣の大幅な人事刷新などを引き続き求めていく方針だ。 kimchiboxs@yna.co.kr
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