【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日、クウェート、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールを歴訪するため、京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)から専用機で出発した。 朴大統領は4カ国の首脳と会談を行い、2000年代後半から起きている「第2の中東ブーム」を活用し、保健医療、製造業、ITなど高付加価値の新成長エンジンとなる分野での協力拡大など、実質的な協力策を協議する。北朝鮮核問題や平和統一など韓国の主要外交安保政策に対する理解と支持を確保し、国際舞台での協力強化についても意見を交換する予定だ。 また、4カ国でそれぞれビジネスフォーラムを開催し、現地での韓国企業の受注活動を支援する。今回の歴訪にはサムスン電子や現代自動車など115の企業や経済団体からなる過去最大規模の経済使節団が同行する。 最初の訪問国クウェートには同日から3日まで滞在する。韓国大統領の同国訪問は8年ぶり。首脳会談ではエネルギー、建設、プラントだけでなく情報通信技術(ICT)や保健医療の分野の協力策についても意見交換する予定だ。 3日から4日はサウジアラビアを訪問し、エネルギー、原子力発電所、建設・プラント、保健医療、ICTなどの分野での実質的な協力関係の増進について協議する。 また、サウジアラビアが北朝鮮と国交を結んでいないことを踏まえ、平和統一、北朝鮮核問題の解決に対する支持を再確認し、外交・安保分野で戦略的協力を強化する方針だ。 4日から6日にかけてはUAEを訪問する。両国間の協力を保健医療、食品、文化に多角化するなど戦略的パートナーシップをさらに深めたい考えだ。韓国医療の海外進出を促し、UAEの保健医療向上に寄与するための協力強化にも重点を置く。 6日から8日にはカタールを訪れ、保健医療、サッカーのワールドカップ(W杯)関連のインフラ建設への投資、原子力、ICT、教育、文化など新たな協力分野を積極的に模索する。 朴大統領は9日に帰国する。
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