21日にソウルで開かれた第7回日中韓外相会談に出席した王毅中国外相(右)は、会談直後に開かれた尹炳世韓国外相(中央)、岸田文雄外相(左)との共同記者会見の場でも歴史問題の言及を続けた。(提供:news1)
21日にソウルで開かれた第7回日中韓外相会談に出席した王毅中国外相(右)は、会談直後に開かれた尹炳世韓国外相(中央)、岸田文雄外相(左)との共同記者会見の場でも歴史問題の言及を続けた。(提供:news1)
21日にソウルで開かれた第7回日中韓外相会談に出席した王毅中国外相は、日本の歴史認識を強く批判する発言を続けた。

 3年ぶりに再会した3カ国外相会談で、三国協力関係の復元及び3カ国首脳会談開催への努力に合意する成果を収めたが、このような合意が浮き彫りになったのは、日本の誤った歴史認識問題が解決されたような印象を与える可能性を恐れているためだとも見られる。

 王中国外相は21日午後、ソウル市内にある新羅(シルラ)ホテルで開かれた日中韓外相会談での全ての発言において日本の歴史認識問題を取り上げた。

 王中国外相は3カ国外相会談が「何とか開催された会談であるだけに、より大事に考えている」とし、「我々は過去の経験に対する反省と教訓、質実的な行動を通じて今まで我々を混乱させた問題と障害を克服しなければならない」と明かした。

 続けて「中国側は、三国協力を常に重視している」とし「3カ国の協力は共に推進しなければならない。三国協力において、ダメな要素によって妨害されたり毀損されたりするのを見たくない」と強調した。

 また「歴史を直視し、未来に向かう精神によって歴史問題を適切に処理し、三国協力の確かな方向に出ていけるように共にしようと思う」と明らかにした。

 このような歴史問題の言及は、会談直後に開かれた尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外相、岸田文雄外相との共同記者会見の場でも続けられた。

 王中国外相は「三国協力が再び回復されていることを意味する」と今回の会談の意味を評価しつつ「ここ数年間、3カ国間の関係、特に日中・日韓関係が歴史認識問題によって良い状態ではない。三国協力もこれによって大きな支障をきたしている」と述べた。

 日中韓外相会談が中断された3年間、三国協力がつまずいたのは、日本の誤った歴史認識のせいだという趣旨の発言もした。

 通常、共同記者会見の場で出席者が合意した事項に限った説明を続けるのに比べると、異例とも言える批判である。

 王中国外相は続けて「ことしは、世界反ファシスト戦争勝利70周年、終戦70年であるが、日中韓3カ国において歴史問題は変わらず過去形ではなく現在形で残っている」とし、「これを未来型にしない方法は『歴史直視 未来開拓』という8つの漢字で圧縮することができる」と強調した。

 さらに「歴史を直視して未来に向かって行くということは、すでに3カ国の共同認識となった。この8つの漢字を我々の共同努力を通じて実践に移し、関係の発展過程そして三国協力の発展プロセスで履行しようと思う」と述べた。

 王中国外相は日中韓外相会談の直前に同じ場所で別途開かれた日中外相会談の直後にも、会談の内容について「歴史問題は否定することができない問題」とし、「双方が全てを必ず処理しなければならない問題である」と強調していた。

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