イ・ナヨン の最新ニュースまとめ
拘置所の面会所という限られた空間の中で芝居をしなければならないため、俳優カン・ドンウォンも裸の演技力をさらけ出すことになる。カン・ドンウォンはその大きな瞳で、挫折と憤怒、悔恨、愛を見事に表現した。この作品で心が大きく動かされたと彼は話す。いまだに時々、捕まる夢を見るという。ユンスをまだ忘れることができない。
ユンスの複雑な背景は、映画の中では細かく説明されていないが、追い詰められたユンスが、3度自殺未遂を図ったユジョンに出会い、生きることを大切に思うようになる姿を、カン・ドンウォンは絶妙に描き出した。
「最初はかなり悩みました。撮影が進むにつれ、感情をどんどん高めていくことができたようです」と話す。死刑場に向かうシーンで、演技はピークに達する。淡々と死に向かいつつも、よろける足。
「死に向かった経験がないわけですから、その感情が分かりませんでした。淡々と始まり、最後に向かうほど感情が高まらなければいけないと監督がおっしゃって、そこに合わせて演じましたが、最近、捕まって引っ張られていく夢を見て、その演技も違っていたように感じています。どんなに隠そうとしても、どんなに恐ろしかったでしょうか」。
新たな演技への挑戦に、カン・ドンウォンを賞賛する声は多いが、そうした状況に違和感を感じるという。
「『デュエリスト』『彼女を信じないでください』『オオカミの誘惑』も、自分なりにキャラクターを作ったつもりです」というカン・ドンウォン。もちろんその通りだが、この作品でグレードが1ランク上がったのは明らかだ。カン・ドンウォンは、「もう二度と死刑囚の役は演じたくない」と話す。この作品が、彼の感性を強く刺激したのは間違いない。
撮影に感情をぶつけ、打ち込んだせいだろうか、撮影中、「今自分は何をしているのだろう」と、呆然としてしまったこともあるという。
「大笑いできるようなコメディ映画がやりたいです。『彼女を信じないでください』を撮った後、コメディはやりたくないと思っていましたが、ひと回りしたらまたコメディをやりたくなりました」と言うカン・ドンウォン。整った顔立ちに、表現力をつけた今、「天はニ物を与えた」と言っていいだろう。
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0