韓国首相、選挙時に300万円のほかに栄養ドリンク剤も受け取ったか

建設・開発会社「京南企業」の故ソン・ワンジョン（成完鍾）前会長が2013年4月、再補欠選挙に出馬したイ・ワング現韓国首相に、選挙資金3000万ウォン（約327万円）を渡したという主張に続き、栄養ドリンク剤を渡したという具体的な状況が暴かれた。

イ・ワン の最新ニュースまとめ

　これにより、イ首相の検察による召喚調査は免れないと見られる。

　京郷（キョンヒャン）新聞は、当時ソン前会長と共に栄養ドリンク剤を持ってイ首相の選挙事務所を訪れたというソン前会長側の関係者による暴露を15日に報じた。

　京郷新聞によると、ソン前会長側の関係者は「ソン前会長の日程表に『4月4日午後4時30分事務所訪問』と記載されていたが、それより少し前の午後4時過ぎに選挙事務所に到着した」とし、「ソン前会長は1時間以上イ首相に会い、2時間ほど事務所にいて、日が暮れる前に帰った」と主張した。

　続けて「ソン前会長が乗ってきた車には栄養ドリンク剤のボックスが1つあった。ソン前会長の指示でそのボックスをテーブルにおいてきた」と暴露した。

　また「ソン前会長は道議会のホン議員らとも現場であいさつをした記憶がある」と述べた。

　京郷新聞は14日に「再補欠選挙当時、イ首相に3000万ウォンを現金で渡してきた」というソン前会長とのインタビューを報じていた。

　しかしイ首相はこの報道に対し「ソン前会長から一銭ももらったことはない。金をもらったという証拠があるならこの命をくれよう」と疑惑の一切を否定した。

　ソン前会長の備忘録、いわゆる「ソン・ワンジョンダイアリー」には、2013年8月から先月までソン前会長とイ首相が計23回会ったという事実が記録されているという。

　ソン前会長は「ソン・ワンジョンリスト」に登場する政治家8名の中でイ首相と一番多く会い、セヌリ党のホン・ムンジョン議員とも計18回会ったとされている。