【ソウル・安山聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号沈没事故から1年を迎えた16日、李完九(イ・ワング)首相は京畿道安山市の合同焼香所を訪れたが、遺族らの強い抗議を受け、弔問できないまま引き返した。 この事故では修学旅行中だった安山市の高校生が多数犠牲となり、同市内に犠牲者を慰霊する政府の合同焼香所が設置されている。 李首相の訪問は予定されていなかったが、首相として節目の弔問は欠かせないと判断したもようだ。 しかし、遺族ら約20人が焼香所の前で、「(事故の真相究明に当たる)セウォル号特別調査委員会を無力化する政府施行令を全面破棄せよ」「徹底した真相究明、完全な船体引き揚げ、行方不明者を家族のもとに」などと書かれた横断幕を広げるなどし、李首相を阻んだ。 遺族側が「施行令の破棄と船体引き揚げに対し、原則的な話ではなく首相の所信を聞かせてほしい」と迫ると、李首相は「施行令に関しては次官会議を延期するなど最善を尽くしている。船体引き揚げも家族の方々が望む方向になる」などと答えた。 やり取りは30分ほど続いたが、遺族側は李首相の返答に満足せず、最後まで弔問を拒んだ。 mgk1202@yna.co.kr
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