【ソウル聯合ニュース】不正資金疑惑が浮上していた韓国の李完九(
イ・ワング)首相が20日、南米歴訪中の朴槿恵(パク・クネ)大統領に辞意を表明した。朴大統領は27日に帰国してから李氏の辞任を受け入れる方針とされる。 与党セヌリ党幹部は聯合ニュースの取材に対し、「李首相が苦心の末、朴大統領に辞意を表明したようだ。」と伝えた。大統領が不在中であるため国政空白を懸念したが、現時点で辞意を表明するのが望ましいと判断したという。 国務総理室は21日未明、「李首相は4月20日付で朴大統領に辞意を表明した。辞任を認めるかどうかは大統領が帰国後に決める予定」と正式に発表した。21日の閣議は経済副首相が主宰する。 青瓦台(大統領府)関係者は「李首相が辞意を表明したのは確かだ。朴大統領は帰国後に辞任を受け入れるとみられる」と話した。 李氏は当初、朴大統領が帰国するまで首相としての職務を果たすとの意思が強かった。しかし、自身をめぐる疑惑が解消されず、野党に続き、与党内からも辞任を求める声が広がり、早期辞任を決めたとみられる。 朴大統領は帰国後に李氏の辞任を認め、後任の人選に着手するとされる。 李氏に関しては、自殺した建設・開発会社「京南企業」の前会長、成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が「李首相が2013年4月に国会議員の再・補欠選に出馬した際、3000万ウォン(約330万円)の裏金を提供した」と証言し、不正資金の授受疑惑が浮上していた。李氏は疑惑について、「個人的な親交はなかった」とし、「一銭も受け取っていない」「受け取った証拠が出れば命をなげうつ」などと事実関係を否定したが、説明が二転三転し疑惑が深まっていた。 csi@yna.co.kr
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