【ソウル聯合ニュース】裏金疑惑を受け辞意を表明した韓国の李完九(
イ・ワング)首相は21日、全ての公式日程をキャンセルし、ソウル市内の首相官邸で過ごすもようだ。 国務総理室は同日未明、「李首相は4月20日付で朴大統領に辞意を表明した。辞任を認めるかどうかは大統領が(外遊からの)帰国後に決める」と正式に発表した。ただ、李氏自身は辞意表明について自ら説明を行っていない。 21日午前に政府ソウル庁舎で開かれた閣議の運営は、崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政部長官に任せた。 また、李氏は同日午後3時に国立果川科学館で開かれる「科学の日、情報通信の日」記念式に出席する予定だったが、辞意表明後に出席をキャンセルした。 裏金疑惑を受けた辞意表明である上、朴大統領も辞意を受け入れるとの立場を示していることから、各種行事に政府代表として出席するのは不適切だと判断したためとみられる。 国務総理室は今後の李氏の日程について、現段階で決定した事項はないと明らかにした。 22日には、サウジアラビアの高官と面会する予定になっているが、国務総理室関係者は李氏が全ての日程をキャンセルする可能性が高いと伝えた。 李氏の裏金疑惑に関しては、自殺した建設・開発会社「京南企業」の前会長、成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が「李首相が2013年4月に国会議員選挙に出馬した際、3000万ウォン(約330万円)の裏金を提供した」と証言し、疑惑が浮上した。 李氏は「(成氏と)個人的な親交はなかった」とし、「一銭も受け取っていない」「受け取った証拠が出れば命をなげうつ」などと否定したが、説明が二転三転し疑惑が深まっていた。 韓国では昨年4月の旅客船セウォル号沈没事故への対応の不手際の責任を取り、当時の鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相が引責辞任を表明した後、後任に指名された首相候補が過去の言動などを問題視され2人続けて就任できず、今年2月に李氏が就任した。 sjp@yna.co.kr
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