【ソウル聯合ニュース】韓国検察が、建設会社前会長の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が与党セヌリ党や政府の高官に金品を渡したとされる問題で聴取した洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事と李完九(イ・ワング)前首相を在宅起訴することにした。 検察の特別捜査チーム関係者によると、同チームは20日に在宅起訴の方針を固め、きょう21日に検察総長の決裁を受けた。自殺した成氏が残したメモに金品供与先として記されていた8人のうち2人が、初めて刑事罰に問われることになる。     洪氏は2011年6月、成氏の会社の副社長を通じて国会議員会館で成氏からの1億ウォン(現在のレートで約1100万円)を受け取りながら、会計処理をしなかった疑いがもたれている。李氏は国会議員選挙に出馬した2013年4月、選挙事務所で成氏と会い、不正な政治資金3000万ウォンを受け取った疑いがある。 ただ、特別捜査チームはさまざまな状況を勘案し、2人を起訴する時期を追って決定することにした。残りの捜査への影響を考慮したと説明している。 特別捜査チームは今後、2012年の大統領選期間中に成氏が政界に金品を提供した疑惑と、2007年に特別赦免に関連し政界の実力者に働きかけた疑惑を捜査する計画だ。これには成氏のメモに金品供与の相手として記された人物の一部もかかわる。残りの人物の場合、たとえ疑惑が確認されたとしても公訴時効を過ぎているか、メモに金額や時期などの詳細がないために捜査自体が難しい。 検察は大統領資金と特別赦免に関する疑惑を調べた上で、刑事罰の対象者がないと判断すれば来月前半に中間捜査結果を発表し、洪氏と李氏を起訴するとみられている。 mgk1202@yna.co.kr
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