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イ・ワンピョは25日、ソウル市内にある将忠(ジャンチュン)体育館で「イ・ワンピョ引退記念フォーエバーチャンピオン」で涙の引退式を開催した。
正装でリングに上がったイ・ワンピョは「今日、素晴らしい試合で応えなければならないが、闘病中であるため、それができない。とても残念で悲しい」と目を赤くした。
韓国の代表的なプロレスラー大木金太郎(キム・イル)が運営したキム・イル体育館の1期生であるイ・ワンピョは、1975年にデビューしてから40年間、韓国だけでなくアメリカ、日本など世界各地で約1600試合をこなしてきた。
試合数が多かっただけではない。2000年WWA世界チャンピオンになってから2回、タイトルを奪われても取り返すなど、韓国を代表するプロレスラーである。プロレスの人気が落ちても、イ・ワンピョは総合格闘技出身のボブ・サップとタイトルマッチを行うなど、冷めない情熱を見せた。
しかしこんなイ・ワンピョも月日には逆らえなかった。イ・ワンピョは最近、胆道ガンの手術を3回受けるなど、昔のような体を維持することができず、引退を選択するしかなかったのだ。そして師匠である大木金太郎が2000年に引退式を行なった将忠体育館で自らの引退のステージを設けた。
この日、将忠体育館ではイ・ワンピョの引退式の前に、WWA世界チャンピオン及びタグマッチチャンピオン戦が行われ、雰囲気が一気に盛り上がった。イ・ワンピョはリングの外で後輩の戦いを見守っていた。
タイトルマッチ終了後、イ・ワンピョの引退式が行われた。騒々しかった体育館は一瞬にして静寂となった。様々な分野の人物から送られたメッセージ映像などが公開された。
普段とは違って正装でリングに上がったイ・ワンピョのために、体育館を埋めた多くのファンと後輩たちは、惜しまない拍手を送った。声援を受けたイ・ワンピョは、病魔と闘い、死の入口にさしかかったのが信じられないほど堂々たる姿を見せた。
後輩たちと家族の祝福を受けながら、平然としていたイ・ワンピョだったが、韓国プロレスと後輩の話になると涙を見せた。イ・ワンピョは「40年間、選手生活ができたのはファンの皆さんの愛と関心のおかげだ」とし、「これまで私に送ってくださった応援を、今度は後輩たちに送ってほしい」とファンに訴えた。
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