高敞七巌里古墳は、栄山江(ヨンサンガン)流域に集中的に分布する他の前方後円墳のものと同じ6世紀前半に作られたものとされていたが、日本の土師器系高杯などが出土したことで5世紀後半であることが確認された。
全体の長さは55m内外で、韓国の前方後円墳の中で3番目に大きい規模である。完成段階で古墳の周辺に石を敷き詰めた葺石施設になっており、墓と石室を同時に築造したことも明らかになった。
また埋蔵施設は4つの大型割石を使用し、壁を作った「石棺形」の構造になっている。これまで韓国で確認・報告された13の前方後円墳で発掘調査が終わっている4つの古墳は、横穴式石室や竪穴式石室だった。
同時に石棺内部には百済系の器台や蓋杯をはじめ、日本の土師器系高杯や円筒形土器、さらに鐵鏃や馬具の付属品である雲珠なども出土している。
調査過程で、今回調査した古墳以外に2つの前方後円墳が確認され、関心を集めている。普通、前方後円墳は単独で存在するのがほとんどだからだ。
今回の発掘調査結果は、韓国の前方後円墳の性格と出現時期に関する研究だけでなく、日韓の古墳文化の比較研究をより活性化させるきっかけになると文化財庁は期待している。
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