映画『ひまわり』(監督:カン・ソクボム/制作:アイビジョンエンターテイメント)の撮影現場で、主人公キム・レウォンの眼差しはいつもと違っていた。キム・レウォンは撮影現場で汗を流し、恐いくらいにオ・テシクという人物に没頭していた。去る8日、釜山(プサン)映画総合撮影所で行われた『ひまわり』撮影現場公開に続き、海雲台(ヘウンデ)アルピナユースホテルで行われた記者懇談会で、キム・レウォンは「オ・テシクというキャラクターを忠実に演じている。この映画を格別に思っており、シナリオを読んだ時から映画の撮影がもうすぐ終わる現在まで、映画だけに集中している」と映画に対する愛情を示した。

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この日キム・レウォンは「一度くらいは、こんな男として生きたいと思うほど、僕の中にこの男の姿を探すことができた」とこの映画を選んだ理由を説明した。制作会社は「キム・レウォンが映画に完全にのめりこんでいて、“突かれた”という表現がピッタリのようだ」とキム・レウォンの映画に対する特別な愛情を持っている事実を明かした。

『ひまわり』はオ・テシク(キム・レウォン)が刑務所から出たあと、家族のように接してくれる人達に出逢い、自身が夢見てきた新しい人生を生きようとする話を描いている。キム・レウォンは「映画を撮影中、アクションシーンが多く腰痛で3日間起きられなかったこともある」と映画に対する情熱を語った。

この日の記者懇談会には、日本から21の媒体が訪れ熱い取材競争を繰り広げ、キム・レウォンの人気を改めて証明した。


<b>『ひまわり』の成功戦略 しっかりとしたシナリオと悪役4人衆がヒットの力</b>

来たる11月公開予定の映画『ひまわり』が新しい興行熱風を予告している。

まず、映画『ホン班長』のカン・ソクボム監督が書いたシナリオを見て、キム・レウォンとキム・ヘスクが映画の出演を決めるほど、しっかりとしたシナリオがこの映画の強みだ。『卑劣な街』を連想させるヤクザ映画のようなスタイルのこの映画は、中を覗けば“ファミリー映画”だ。

本当の家族ではないにも関わらず、劇中オ・テシクを家族のように受け止める人達が出てくるこの映画は、我々に家族とは何なのかを考えさせる。この映画でキム・ヘスクとホ・イジェが見せる家族像は、今まで血縁を中心に考えてきた家族観を抜け出し、新しい家族像を提示し、映画の感動を倍増させる。

助演俳優たちの力も相当なものだ。8日記者懇談会で、悪役を見事に演じきり“悪の主軸4人衆”と呼ばれるキム・ビョンウク、キム・ジョンテ、ハン・ジョンス、チ・デハンなどは、平凡な悪役ではなく立体的な悪役として、面白味を倍増させるものと予想される。冷徹な考え方を持つキム・ジョンテと邪悪なハン・ジョンスは、悪役にも関わらず人間的な一面を見せて映画を見る楽しさを加え、キム・ビョンウクとチ・デハンは相反した運命で新しい希望を映画で見せる。

また、特別なライバル作品もない公開時期も、この映画の成功を後押ししている。チュソクが終わりクリスマス前に心を温かくする『ひまわり』は、すでに予告編でも涙を誘うほど、観客に感動を与えるものと予想されている。来たる11月、見たい映画がないと悲しむ時期は、観客たちはしっかりとしたシナリオと、様々な色合いの俳優が調和をなす“ファミリー映画”に幸せな時間を過ごすことになりそうだ。

この日、キム・レウォンは「この映画を通じて、僕には新しい家族が生まれた。キム・ヘスク先輩とホ・イジェがまさにその家族だ」と伝えた。『ひまわり』が映画に出演した俳優たちを結んだように、映画を見た観客たちが、遠ざかっていた家族に電話一本かけたくなることを期待している。


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