ユナク(超新星)
ユナク(超新星)
1996年にアメリカ・ニューヨークの小さな劇場で誕生したミュージカル「RENT」は、公開後わずか2か月後にブロードウェイに進出し、トニー賞4部門、ピューリッツアー賞、オーピー賞などを受賞した、世界有数のミュージカル。1830年ごろのパリの下町を題材にしたプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をベースに、20世紀末のニューヨークに舞台を置き換え、当時の若者の生き方や世相がドラマチックに描かれている。そこに描かれている若き芸術家、音楽家たちが、貧困、エイズ、ドラッグ、同性愛といった死と隣り合わせの生々しい問題に直面しながらも、愛や友情を信じ、夢に向かって輝き続けようとする姿が、バラエティー豊かなミュージカルナンバーによって生き生きと感動的に描き出されている作品だ。

ユナク(SUPERNOVA) の最新ニュースまとめ

 ブロードウェイでは12年4か月ものロングラン、世界15か国で各国版の上演、2006年には映画化もされ、今なお世界中で愛されている作品である。日本では2008、2010、2012年に日本版が上演され、ことし9、10月に再演が決定。前回からの続投キャストである上木彩矢やソニンに加え、今回はそこに村井良大、堂珍嘉邦、ユナク(超新星)らが初めてキャスティングされた。

 6月8日(月)新宿BLAZE(東京)で行われた製作発表では欠席キャスト2名を除く全キャストが顔を揃え、作品に対する思いなどを語った。製作発表には3000通を超える応募の中から選ばれた、幸運な約100名の一般観覧者も参加した。

 製作発表は「RENT」の中から「Seasons of Love」の歌唱披露からスタート。キャストがずらりと一列に整列して迫力のある歌声で会場を魅了し、大きな拍手が響いた。続いてマーク・コーエン役の村井良大、ロジャー・デイヴィス役の堂珍嘉邦、「超新星」ユナク(Wキャスト)が「What You Own」をはつらつと歌い上げると、歓声が飛び出すほどの大盛り上がり。

 ロッカーの役どころらしくライダースジャケットに身を包んだユナクは、胸に手を当てたり服をぎゅっとつかんで感情を込めて歌ったりと、エネルギッシュな姿を見せた。

 キャストが一旦退場し、場が整ったところで再登場。ユナクはカラフルなTシャツに衣裳チェンジし、歌唱披露が終わったからか穏やかな表情で席に着いた。

 落ち着いた雰囲気の中、キャストひとりずつのあいさつがスタート。

村井良大:マーク役を演じさせていただきます村井良大です。今回「RENT」という歴史のある作品に携われることがとても嬉しいです。1番未熟者ですが皆さんを引っ張っていけるように勝負していきたいと思います。

堂珍嘉邦:ロジャー役をやらさせていただきます、堂珍嘉邦と申します。この「RENT」という舞台は、青春像というかそういうエネルギーを必要とする舞台だと思いますので、自分の中でも何かを燃やして血と肉でアタックしていきたいと思っております。

ユナク(超新星):ロジャー役を演じることになりました、ユナクです。よろしくお願いします。今回日本で素晴らしいミュージカル「RENT」で、素晴らしい俳優さんたちとやる機会ができてうれしいですし、光栄ですし、めっちゃ頑張って、死ぬほど頑張って、良い作品を作れるように頑張ります。

ソニン:モーリーン役のソニンです。本日はお忙しい中ありがとうございます。今日はお客様がいらっしゃるということで、いつも以上に緊張しているんですけれども(笑) 私は1回目の出演のときはミミ、2回目の2012年はモーリーンをやって、またモーリーンをやるんですけれども、毎回やはりメンバーが代わると全然違う「RENT」の世界が待っていて
毎回発見があるんですね。自分は同じ役でもあるんですけれども、私も一旦ニューヨークに留学に行って帰ってきての私なので、「これは絶対違う自分でモーリーンをやれるな」という確信がありまして、なので稽古が始まるのが楽しみです。今2015年で「RENT」の初演から何十年も経っていますが、例えばHIVだったりという世間の状態もだいぶ変わってきて、今やる意味というものを私自身も実感しながらカンパニーでシェアしながら、エンターテインメントであり、すごくメッセージ性のある作品として今年の「RENT Company in Japan」をちゃんと伝えて皆さんに共感してもらえればなと思っています。



<B>―海外ミュージカル初挑戦の村井さん、意気込みをお願いします。</b>
村井:初めて海外のミュージカルをやらせていただくんですけれども、英語の歌詞を日本語に換えて歌うというのが今非常に苦戦しておりまして、日本人のお客様がたくさん観に来てくださると思いますので、歌の魂を変えずに日本語に換えるっていうのが今頑張っているところですね。

<B>―「RENT」の中で好きな曲とその理由を教えてください。</b>
村井:僕は「What You Own」が1番好きです。マークが新たに決意をして、自分のやりたいことをやるという前向きの歌なので好きです。
堂珍:僕は「One Song Glory」ですね。生み出す苦しみというか苦悩とかそういった感情が、音楽とマッチしていて…ギターの音もいいし、わかりやすいし、良いなと思います。
ユナク:僕はラブソングが大好きなので「Your Eyes」が大好きです。
ソニン:私は「Another Day」が好きですね。ミミとロジャーとサポートグループの個々の思いが全てあそこでぐわっと交差するんです!すれ違っているようですごい交じり合っいて。音楽もそうですし、思いがガチンコで交じり合う感じがステージを観ていてもそうだし、実際ミミをやっているときもそうでしたけれども…あれがもうたまらないですね。私は大好きです。自分の中でスペシャルです。

<B>―ロッカーの役のロジャーを演じるわけですが、ロジャーに共感する部分などはありますか?</b>
堂珍:僕も今自分の曲を作ったりしているので、結構煮詰まっちゃうこともたくさんありますし、そういった意味ではロジャーが曲を作るときの苦悩というか…何かを残したいという自分の足跡っていうものまで行けるかは普段の自分の活動ではわからないですけれども、終着駅が設定されているので、やはりそういう気持ちにもなるんだろうな、と。もし自分がそういうふうになったら、きっと何かを残したいんだろうなとすごく思いますし。そういったところはすごく共感します。
ユナク:堂珍さんと一緒なんですが、何かを残したいという気持ちは一緒です。「One Song Glory」を歌うときにすごく共感できるのですが、僕は普段ダンスグループなので名曲というよりもノリノリの曲をいっぱい歌っているので、僕も少し作詞作曲をやっていますが「One Song Glory」のような皆と共感できる歌を残したいなと思います。

<B>―「RENT」の印象は?</b>
村井:この作品のオーディションを受ける前は全く知らなかったんですよ。それでオーディションのお話が来た時に初めて映画とブロードウェイ版を拝見させていただいたんですけれども、今まで舞台のDVDを観て、泣いたことはなかったんですが、クライマックスを観たときに、こんな感動する作品があったんだということを知れたことが非常に幸せで。理由なく胸に来る作品だなという印象です。
堂珍:僕が最初に観たのがいつのものだったか定かではないんですが、「RENT」という作品には僕のいろんな先輩が出ていた作品なんですが、いろんなロック感があると思うし…ロジャーに対するリスペクトを持ってやりたいと思っていますね。僕が最初に作品を観たときはロジャーばかりしか観ていなかったので、自分なりに高めていきたいなと思っています。作品としてはとてもわかりやすい、簡単にわかりやすいとは言いづらいんですけれど、ブラックだとかエイズだとかハプニングが起きて、壁を乗り越えていくときのエネルギーというか、素晴らしさというか、まだ稽古が始まっていないので考えないようにはしているのですが、自分なりの「RENT」を考えていきたいなと思っています。
ユナク:大学生のときに韓国で観に行ったのですけれども、その時は内容が重かったので正直あまり理解できなかったんですよ。すごい深刻な問題を扱っているので。でも、曲がすごく良くてOSTを買って何回も何回も聞きました。この「RENT」の話が来てからもう1回観たんですよ。30代になったのでやっと理解できていい内容ですし、20代も30代も40代も共感できる部分はあると思うので、頑張って感動できる作品にしたいです。


 製作発表はキャスト同士が冗談を言い合うなど和やかな雰囲気ながらも、「RENT」という熱い作品に乗せたキャストの熱い思いがひしひしと伝わってくる、生気あふれる時間となった。

 その後の囲み取材で、堂珍嘉邦とのWキャストについて気持ちを問われたユナクは、「名古屋に留学していた時に大ファンだった堂珍さんとWキャストで…今もドキドキしています。昨日初めて会った瞬間が僕の人生の中で1番ドキドキした瞬間でしたね。周りのスタッフは知っているのですが、僕はあまり緊張しない方なので…」と緊張した表情も見せ、他キャストの笑いも誘った。

 熱い、熱い「RENT」旋風が吹き荒れることしの9月。「RENT」の魅力が日本中を虜にすることが確信できる製作発表となった。




part2 ユナク(超新星)出演ミュージカル「RENT」製作発表会開催!
part2 ユナク(超新星)出演ミュージカル「RENT」製作発表会開催!




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