【ソウル聯合ニュース】韓国と日本が国交正常化50周年を迎える22日、ソウルと東京で開催される記念式典に、朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相がそれぞれ祝賀メッセージを送る見通しとなった。メッセージは相手国の式典に出席する政府の代表が代読する形になるとみられる。 韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は21日、2日間の日程で日本を訪問し、岸田文雄外相と会談する。安倍晋三首相との会談も調整しているもようだ。 国交正常化50周年と尹氏の訪日を受け、旧日本軍の慰安婦問題など歴史認識で冷え込んでいる両国関係改善に向けた転機になるか注目される。 尹氏の訪日が慰安婦問題の進展や、安倍首相が8月に発表する予定の談話で植民地支配と侵略に対する謝罪と反省表明、両国の現政権発足後に実現していない首脳会談の開催につながる好循環を生み出すかが鍵となる。朴政権の初代外交部長官である尹氏の訪日は就任後初めてで、外交部長官の訪日は4年ぶりとなる。 尹氏は岸田氏との会談で、両国関係の最大の課題となっている慰安婦問題について集中的な議論を行うとみられる。慰安婦問題をめぐっては朴大統領が米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、「相当の進展があった。今は最終段階にある」などと言及し、尹氏の訪日が重要な局面転換につながる可能性がある。 両氏は慰安婦問題のほかにも、首脳会談の開催、朝鮮人が強制労働をさせられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録、東京電力福島第1原発事故を受けた韓国の日本産水産物の輸入禁止措置などについても幅広く協議する見通しだ。 東京で開かれる在日韓国大使館主催の記念式典には両氏がそろって出席する見通しだ。安倍首相の外交ブレーンとされる谷内正太郎国家安全保障局長も出席する可能性がある。 在韓日本大使館主催のソウルでの式典には尹相直(ユン・サンジク)産業通商部長官が韓国政府の代表として出席するとされる。日本側からは日韓議員連盟会長の額賀福志郎元財務相が出席する予定だ。 ただ、状況次第では両首脳が式典に出席する可能性を排除できないとの見方もある。訪日する尹氏と来韓する額賀氏がそれぞれ朴大統領と安倍首相の親書を渡すかどうかも注目される。 韓国の政府当局者は「関係改善の雰囲気をつくっていくことに重要な意味がある」として、「外交部長官が数年ぶりに日本を訪れること自体が相当の意味を持ち、象徴的なもの」と説明した。 kimchiboxs@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0