韓国中央部に位置する大田(テジョン)市では、保健当局の措置を無視して3回も無断外出した自宅隔離対象者がいた。警察は、自宅隔離対象者が外出する度に所在を確認し、保健当局は対象者を感染病の予防及び管理に関する法律違反で告発したりもした。
大田東部署によると、10日午後1時18分頃に大田市東区保健所からMERS隔離対象者であるチョ氏と連絡が取れないと通報を受けたという。
携帯電話位置追跡でチョ氏が大田市中区周辺にいるのを確認した警察は、パトカーで刑事を出動させ、周辺の聞き込みに入った。
午後9時20分頃、チョ氏を見つけた警察は、保健所関係者と共に中区内にあるチョ氏の実家に隔離した。
しかし13日午後2時6分頃、中区保健所から再びチョ氏の位置追跡要請が入った。
管轄の大田中部署はすぐに位置追跡をしたが、見つけられなかった。
中部署は管轄地区隊にチョ氏の居住地を巡回するようにさせ、翌14日午前9時15分まで10回以上にわたる位置追跡の末、チョ氏を見つけて保健所に引き渡した。
チョ氏の脱出はこれでは止まらなかった。15日午後1時39分頃、中区保健所は再び警察に連絡した。
警察は翌16日午後までに大田市西区一帯でチョ氏の携帯電話の電源が入ったのを確認したが、チョ氏を見つけることはできなかった。
そして午後6時10分頃、チョ氏の知人らを調べた結果、西区にあるマンション前でチョ氏を見つけ、保健所に引き渡した後、再び実家に戻した。
こういったことが他に、韓国南西部の光州(クァンジュ)市や西北部の仁川(インチョン)市などでもあるという。
警察はMERSの自宅隔離を拒否し、無断外出した隔離対象者に対して告発状が受け付けられたことに関して、感染有無の確認及び自宅隔離などが終了すれば迅速に厳重に捜査する予定だという。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0