ドーピング検査で陽性反応が出た女子プロバレーボール選手のクァク・ユファ(写真)の釈然としない弁明が騒動になっている。(提供:OSEN)
ドーピング検査で陽性反応が出た女子プロバレーボール選手のクァク・ユファ(写真)の釈然としない弁明が騒動になっている。(提供:OSEN)
ドーピング検査で陽性反応が出た女子プロバレーボール選手のクァク・ユファ(22・興国生命)の釈然としない弁明が騒動になっている。

 KOVO(韓国バレーボール連盟)は23日、「クァク・ユファがシーズン中に実施したドーピング検査で陽性反応が出て、6試合の出場定処分を下した」と明らかにした。クァク・ユファを検査した結果、禁止薬物に指定されているフェンジメトラジン(Phendimetrazine)とフェンメトラジン(phenmetrazine)が検出された。

 2005年に始まった韓国Vリーグでドーピング検査によって摘発されたのは今回が初めて。KOVOは、2008~09シーズンに初めてドーピング検査を実施し、2009~10シーズンから本格的にラウンドごとに各チームの選手を対象に検査を実施してきた。

 クァク・ユファは23日に開かれた聴聞会で「母親がくれた韓方薬を飲んで、反応が出たようだ」と説明したという。

 KOVOはドーピング防止委員会規定の第8条2項によって、クァク・ユファに6試合の出場停止処分を下した。規定によれば、ドーピング検査に初めて摘発された選手には、6試合の出場停止、2回目なら12試合の出場停止、3回目は永久除名の措置が取られるという。

 韓国ドーピング防止委員会によれば、フェンジメトラジン(Phendimetrazine)とフェンメトラジン(phenmetrazine)は、S6.興奮薬の一種で、常時禁止薬物ではなく試合期間のみ禁止薬物とされている。例えば、ステロイドのような競技力向上に直結する薬物ではないが、長期間服用すると中毒性を起こす可能性がある向精神薬である。

 しかし関連報道が出ると、大韓スポーツ韓医学会のドーピング防止委員会は強く反発した。フェンジメトラジン(Phendimetrazine)とフェンメトラジン(phenmetrazine)は食欲抑制剤として広く使われている西洋薬であり、そういった成分が含まれた韓方薬はないというのだ。

 韓医学会関係者は「韓方薬は大きく韓方医師が処方する処方韓方薬と一般人も手軽に購入して服用できる食品韓方薬に分けられるが、2つともそのような成分が含まれることはない」と説明した。

 続けて「韓方薬を間違えて飲んでドーピング検査にひっかかったというのは、選手が一番よく言う嘘だ」とし「ダイエット薬を飲んで、ドーピング検査にひっかかる可能性は高くないだろうか」と述べた。

 実際に韓医学専門医に問い合わせた結果、フェンジメトラジン(Phendimetrazine)は合成医薬物で韓方薬にある天然物に存在しない成分だった。もし彼女が服用した韓方薬にこれが含まれていたなら、それ自体も厳然たる違法行為だ。

 KOVO関係者は「聴聞会の場でも事実の有無について話し続けていたようだ」とし、「選手の話は言葉通りそのまま釈明となる場であるだけで、禁止薬物を服用したという事実に変わりない。そのため規定に従って処分を下した」と説明した。

 興国生命関係者は「どんな場合でも薬物の服用に関しては弁明の余地がない。バレーボールファンをはじめ、全ての関係者に心からお詫びする」とし、「再発防止のために最善を尽くしていく」と頭を下げた。

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