アロセメナ大使はこの日、在韓パナマ大使館がソウル市内の新羅(シルラ)ホテルで開催した記者会見で「イム・ギテク候補の海洋関連の専門性とリーダーシップを高く評価する」とした。
同時間にパナマ政府が現地とIMO本部が位置するイギリス・ロンドンで主催した記者会見でもパナマ海事庁のホルヘ・バラカット長官とダニエル・パブレ在英パナマ大使もイム候補を支持すると伝えた。
記者会見に同席した韓国海洋水産部のキム・ヨンソク次官は「韓国政府を代表し、世界最大の海運国であるパナマ政府がイム・ギテク候補を支持してくださることに感謝する」とし、「今回の支持宣言で両国の協力関係がさらに深まり、進展するよう願っている」と述べた。
ことし韓国は、釜山(プサン)港湾公社のイム・ギテク社長をIMO事務局長候補にした。2011年には高麗(コリョ)大学のチェ・イシク教授を候補にしたが、その際には日本の関水康司氏が当選した。
イム・ギテク候補は、1998年から2001年まで在英IMO連絡官、2006年から2009年まで在英韓国大使館参事官を務め、IMOと交流を深めてきた。海運業界関係者は「イム候補は正当な海運港湾の専門家として人的ネットワークが抱負だ」とし、「世界最大の海運業国家であるパナマが公式支持を発表し、良い結果が期待できる」と述べている。
“世界の海洋大統領”と呼ばれるIMO事務局長は、世界の海運・造船関連の国際イシューと規範を扱う国際機構の首長として業界に及ぼす影響力が大きい。世界の造船業界1位であり海運業5位の韓国が、IMO事務局長を輩出すれば、グローバル業界での位相と地位はさらに固まるものと見られる。
現事務局長の関水氏が個人的理由で再任を辞退したことにより、30日にイギリスのIMO本部で新たな事務局長が選出される。現在、韓国以外にデンマーク、フィリピン、ケニア、キプロス、ロシアが出馬を表明している。
選挙はIMOの40カ国の加盟国による投票で過半数の得票者が出るまで繰り返され、その際最少得票者は自動的に脱落する。事務局長の任期は4年で、1回の再任が可能。
中南米のIMO加盟国であるパナマが、イム候補に公開支持を宣言したことにより、他の中南米の加盟国の得票にも肯定的な影響を及ぼすと見られている。パナマは昨年末の時点で、全世界の商船の20%(9000隻)が登録されている世界最大の海運国。現在40のIMO加盟国のうち、中南米からは8カ国で、もしこの8カ国から支持を得られれば、それだけで20%の得票率を確保できる。
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