ユ・ヘジン の最新ニュースまとめ
試写会を終えたチョ・スンウの表情には緊張感が漂っていた。試写会で舞台に立つたびに緊張するというが、今回は特別のようだ。
「この作品に特に愛情を注いだせいみたいですね」と話す。この映画では主人公“ゴニ”として、ペク・ユンシク、キム・ヘス、ユ・ヘジンら先輩と堂々と肩を並べ、原作とは一味違う、ゴニの成長物語としての作品を作り上げるのに決定的な役割を果たした。1999年に『春香伝』でデビューして以来、チョ・スンウは『ワニ&ジュナ』『フーアーユー?』『ラブストーリー』『マラソン』と、主に感性に訴える映画に出演してきたが、今回は純真な若者が自分の選択した賭博の世界で、壁にぶつかりながら成長していく、男性的で人間的な姿を演じてみせた。
ゴニは田舎の家具工場で働く純真な青年だったが、工場での賭け花札で、3年間貯めた金はもちろん、姉の慰謝料まですべて失い、“タチャ”と呼ばれる賭博師の道に足を踏み入れる。しかし、ゴニの夢は金ではなく、真の賭博師になることだった。
では、チョ・スンウの夢はというと、「ほんの2、3年前まではいい舞台、いい作品に出ることでしたが、その夢はある程度かなったと思います。今は何でしょうか、そう聞かれると何と言えばいいかわかりません」と答えた。続いて出てきた言葉は意外なもの。「ロマンチストではありませんが、夢があるとしたら“愛”だと思う。守ったり安らげる相手がいなければ、人生には何の意味もないという気がします」といい、映画のラストシーンに話を移した。目標を達したゴニが外国で自由に過ごしながら、思い浮かべるのは、愛する人のことだ。
この数年間息をつく間もなく、ミュージカルに映画にと出演してきたチョ・スンウ。これからは楽に生きるつもりだという。今までは、自分の作品は最高でなくても良い作品とのプライドがあったが、そこにこだわる必要がないことに気付いた。実際の年齢以上の役を演じているうちは、早く大人になろうという気持ちが大きく、若い時には失敗してもかまわないことを知らなかった。しかし、考え方を変えてみると、人に会ったり、苦手だったインタビューに応じるのも楽になったという。映画の中だけでなく、チョ・スンウには“成長”という言葉が似合う。
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