【ソウル聯合ニュース】自殺した建設会社前会長の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が与党セヌリ党や政府の高官に金品を渡したとされる問題で、韓国検察の特別捜査チームは2日、成氏が残したメモに金品供与先として記されていた8人のうち、洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事と李完九(
イ・ワング)前首相の2人を違法な政治資金を受け取った罪で在宅起訴したと発表した。 洪氏はハンナラ党(現在のセヌリ党)代表選に出馬した2011年6月に1億ウォン(現在のレートで約1100万円)を、李氏は国会議員再・補欠選挙に出馬した2013年4月に3000万ウォンをそれぞれ成氏側から受け取りながら、会計処理をしなかった疑いがもたれている。 メモに記されていた残り6人のうち、金淇春(キム・ギチュン)前大統領秘書室長については、金品のやり取りが疑われる時期が2006年ですでに公訴時効が成立しているため「公訴権なし」とし、ほかの5人については「嫌疑なし」とした。 一方、検察の捜査で、成氏が故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の実兄の建平(ゴンピョン)氏に自身の特別赦免に向けた働き掛けを求め、見返りに5億ウォン程度と推定される経済的利益を提供したと把握された。 成氏の会社は2007年5月、建平氏の側近が経営する建設会社と下請け契約を結んだが、成氏の特別赦免が決定する直前の同年12月に契約額よりも5億ウォン多い金額を支払ったという。検察はこれを特別赦免の見返りとみている。 だが、すでに公訴時効が成立しているため、検察は建平氏について「公訴権なし」との処分を下した。 stomo@yna.co.kr
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