韓国女優らの名を出して詐欺の元スタイリストが無罪に

親しい有名芸能人の名を語り、ネットショップの運営資金を借りたまま返さないという詐欺容疑で裁判となった元スタイリストが、無罪を言い渡された。

ファン・ジョンウム の最新ニュースまとめ

　ソウル西部地裁は、女優ファン・ジョンウムや歌手イ・ジヘとネットショップを運営すると言い、資金として3000万ウォン（約320万円）を借りて返さないという詐欺容疑で起訴された38歳女性に無罪を言い渡したことを明らかにした。

　女性は芸能人のスタイリストをしていた際に知り合ったファン・ジョンウムとネットショップを運営すると言い、周囲の人には歌手イ・ジヘ、IVYらと親しいと言ってきた。

　女性は2011年2月、A氏に「ファン・ジョンウムと一緒にやっていたショップをやめて、イ・ジヘと新しいショップを運営するんだが、3000万ウォンだけ貸してほしい。1年後に元金とショップの持分5%を渡す」とだまし、金を受け取った容疑で起訴された。

　裁判過程で女性は3000万ウォンはA氏から借りた金ではなく、投資金名目で受け取ったとし、ショップの収益のうち、一部を渡すことにしただけで、全額を返すことにしたものではないと主張した。

　判事は「女性がA氏から受け取った3000万ウォンを新たなショップを運営資金ではなく、既存のショップの廃業費用などに使った」とし、「金の用途、女性と新たなショップの持分関係、女性の返済能力に関してA氏をだましたり、金を奪ったりする目的があったと見るには難しい」と判断した。

　続けて「女性は新たなショップの持分30%を受け取ることにし、持分の一部をA氏に渡すことができた」とし、「月に300万ウォン（約32万円）を受け取ることにしたという様子などを見ると、女性が金を借りてもこれを返す意志や能力がなかったと認める証拠はない」とした。