元慰安婦らが共同生活を送る施設「ナヌムの家」は、元慰安婦の魂を称え、歴史教育の場として活用する追悼館や人権センターなどを建立する公園化事業を来月に着工すると明らかにした。(提供:news1)
元慰安婦らが共同生活を送る施設「ナヌムの家」は、元慰安婦の魂を称え、歴史教育の場として活用する追悼館や人権センターなどを建立する公園化事業を来月に着工すると明らかにした。(提供:news1)
韓国ソウル市の東側に位置する京畿道(キョンギド)広州(クァンジュ)市にある元慰安婦らが共同生活を送る施設「ナヌムの家」は、元慰安婦の魂を称え、歴史教育の場として活用する追悼館や人権センターなどを建立する公園化事業を来月に着工すると明らかにした。

 追悼館は、元慰安婦の生活館裏1300平米の敷地に韓国伝統家屋で1階に遺品記録館、2階に追悼空間などの施設が備えられる予定。

 ここでは元慰安婦が生前に使用していたものや日本軍のヘルメットや薬きょうなど国家記録物として登録された資料3060点と非公開資料が展示される。

 また元慰安婦として登録された238人の位牌などが安置される予定だという。

 追悼公園化事業は、まだ解決されていない慰安婦問題を通じて、戦争犯罪を記憶し、戦争の痛みを忘れまいという趣旨が込められている。

 土地代を除く事業費は、行政自治部が5億ウォン(約5000万円)、京畿道が7億5000万ウォン(約7600万円)、「ナヌムの家」が2億1000万ウォン(約2100万円)をマッチングファンド方式で負担する。

 今月23日に開かれた京畿道道議会本会議で、京畿道の負担金全額が通過され、関連予算は全て確保された。

 京畿道のナム・ギョンピル知事は、ことし5月に「ナヌムの家」を訪問し、追悼記念館の建立支援を約束していた。

 「ナヌムの家」の駐車場を活用して、昨年3月に着工した「元慰安婦人権センター」は現在、設計を変更している。

 当初、敷地660平米、延面積330平米で計画されていた人権センターは、人権保護と平和の大切さを学ぶ教育の場として活用するため、敷地1600平米、延面積1000平米に増やした。

 人権センターは、シンガポールに連れて行かれ、慰安婦生活をしなければならなかった故キム・ファソン氏が寄付した4000万ウォン(約400万円)がシードマネーとなって始められた。現在、寄付金や義捐金によって4億ウォン(約4000万円)の事業費を確保している。

 「ナヌムの家」のアン・シングォン所長は「ここへの訪問客は、日本人を含めた外国人や学生が大部分」とし、「現在と未来の社会を構成することになる学生や世界の人々を対象に戦争と性暴力搾取の歴史教育の場として活用する計画だ」と述べた。



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