韓国サッカー代表シュティーリケ監督、”ピンチ状態”で追加抜てきしない理由は「信頼」と「配慮」
韓国サッカー代表シュティーリケ監督、”ピンチ状態”で追加抜てきしない理由は「信頼」と「配慮」
韓国サッカー代表のウリ・シュティーリケ監督(60)は、繊細で几帳面だと評価される。東へ西へ、隠れた逸材を探すためにKリーグチャレンジ(2部リーグ)やUリーグ(大学リーグ)に自ら足を運んでいる。前任の監督たちには見られなかった部分でもあり、サポーターたちがシュティーリケ監督を称賛する理由でもある。

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 A代表チームは、シュティーリケ監督の性格通りに動いている。これは、過去の姿と大きく異なる部分だ。通常、重要なAマッチを控えて負傷離脱者が発生した場合、追加抜てきをおこなってきた。監督としては、選手の活用幅が広がることにもなり、悪い点はないからだ。

 しかし、シュティーリケ監督は違っていた。代表チームの核心選手、ソン・フンミン(23、トッテナム)とイ・チョンヨン(27、クリスタル・パレス)が負傷離脱したが、代わりとなる選手を選抜しなかった。

 シュティーリケ監督は21人のメンバーで、来る8日のクウェート戦(2018ロシアW杯アジア地域2次予選・4次戦)を戦う。組別で首位同士の争いとなり、重要な一戦となる。監督自身も十分にわかっているが、それでも追加抜てきはしなかった。

 この理由は、シュティーリケ監督の言葉”そのまま”だった。「イ・チョンヨンとソン・フンミンの2人が抜け、フィールドプレーヤーは18人だ。1試合には11人が先発出場し、3人が交代枠で出場することができるため、14人しか活用できない。つまり、21人で十分。追加抜てきをしたら、試合に出場できない選手が、より増えるだけだ」と説明した。

 シュティーリケ監督の「信頼」と「配慮」が感じられる言葉でもある。21人に確固たる信頼があるからこそ、下した決断だった。そして、配慮もある。シュティーリケの言葉通り、追加で選手を召集した場合、それだけ出場機会は減る。経験が不足している選手も多い中、若くて有能な選手たちがクウェート戦のピッチに立つかどうかは、極めて重要なことだ。

 シュティーリケ監督の信頼と配慮が、韓国代表を導く原動力となっている。


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