“人生でたった一度”2015年演技における新人賞は誰?錚々たる候補者の顔ぶれ。(提供:OSEN)
“人生でたった一度”2015年演技における新人賞は誰?錚々たる候補者の顔ぶれ。(提供:OSEN)
一年間、視聴者からの多くの愛情を受けたドラマを振り返るのと同時に、俳優や制作陣の功労を称賛する年末授賞式が約一か月後に迫っている。大賞と共に毎年、関心が傾く部門がある。それは新人賞だ。これは人生においてたった一度しか受け取れない、大きな意味のある賞だからだ。

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■KBS-ナム・ジュヒョク、ユク・ソンジェ、チョ・スヒャン、チョ・ボア
 これまでチェ・ガンヒ、チャン・ヒョク、ハ・ジウォン、キム・ミニ、コン・ユ、チョ・インソン、イム・スジョン、イ・ジョンソク、キム・ウビンら多くのスターを輩出してきた「学校」シリーズは、2015年もその名声に沿って、スター性や演技力を兼備した新人演技者を多く発掘し、注目を浴びた。ナム・ジュヒョク(21)、ユク・ソンジェ(20、BTOB)、チョ・スヒャン(24)がその主人公だ。

 まず、俳優ナム・ジュヒョクは「Who are you‐学校2015」でセガン高校を代表する水泳スターで、10年もの間、幼馴染コ・ウンビョル(キム・ソヒョン)を片思いする純情男子ハン・イアン役を担った。親近感のある魅力と少女漫画に出てくるようなビジュアルで、荒っぽい感性を刺激させ、ホットな俳優に浮上した。彼はウンビョルとウンビとの狭間で葛藤する複雑な感情を淡白に表現し、甘い目の演技や無心でシックな魅力、女心を揺るがす爽やかな容姿などで、今後が期待される青春スターの座を手にした。

 ユク・ソンジェもやはり、「Who are you‐学校2015」で金持ちの家に生まれた反抗児コン・テグァン役を繊細な感情演技で完ぺきにこなし、好評を得た。どこに飛ぶかわからないラグビーボールのような四次元の魅力、家庭事情の前に限りなく揺れる姿、好きな人に積極的に自身の心を表現するなど、新人とは思えないほどの深い演技力は、劇への没入度を高める役割を成し遂げた。これを通して彼は演技ドル(演技をするアイドル)に対する偏見を壊し、SBS「村 - アチアラの秘密」の主演にも抜てきされるという栄光を手にした。

 女優チョ・スヒャンは「Who are you‐学校2015」最大の成功者と呼ばれるほど、印象深い悪女を好演した。何の理由もなくいじめを主導し、悪いことは一人ですべてして生きる人物カン・ソヨンを鳥肌物の演技でこなし、その名を視聴者に深く刻んだ。

 彼ら以外にも現在、人気放送中の週末ドラマ「お願い、ママ」の女優チョ・ボアもやはり、ずば抜けた演技力を見せている。映画やドラマを超え着実に演技力を磨いてきたチョ・ボアは「お願い、ママ」で世間知らず一人娘だが愛の前では献身的で率直なチェリ役を担い、胸が切なくなる涙の演技や愛嬌溢れるガールフレンドの姿で視聴者たちに好評を得ている。

■MBC-ハン・ジュワン、チ・ス、イ・ソンギョン、コ・ウリ
 残念ながら物足りなさが残ったまま終演した50部作時代劇「華政(ファジョン)」は、ハン・ジュワン(31)という俳優を芽生えさせた作品という点では大きな収穫があった。2013年、KBSドラマ「王家の家族たち」がドラマデビュー作の俳優ハン・ジュワンはその年の年末、新人賞を総なめにする底力を発揮した。彼は「華政」で朝鮮の“花高尚な人”カン・インウ役を担い、胎生的な痛みと愛する女性に向けたもどかしさを微妙な目つきと繊細な感性で表現した。また、一途な心でひまわりのような純愛を好み、大義のために天倫をあきらめる風雲児の面など、多様な姿を劇中に溶かし込み、没入度を高めたという評価だ。

 「アングリーママ」の俳優チ・スはコ・ボクトン役を担い、新人らしくない演技力を誇って視聴者たちの心を引き付けた。「アングリーママ」が正劇初挑戦だったというが、チ・スは7年間、演劇の舞台や独立映画を通して活躍した努力家俳優で、コ・ボクトンが受けるそれぞれの状況によって多様な眼差しと表情を見せ、好評を得た。以後、チ・スはKBS「不躾にゴーゴー」でもその存在感を放ち、今後の成長を期待させた。

 デビュー作のSBS「大丈夫、愛だ」以降、すぐに週末ドラマ「女王の花」主演に抜てきされた女優イ・ソンギョン(25)はつらい過去を持ちながらも、明るく生活力の強い人物カン・イソル役を担い、好演した。相手役のユン・パクと見せる哀切なラブラインは毎回、視聴者の心を掴んだ。新人とは思えない徹底した感性演技は驚きの連続で、キム・ソンリョンやキム・ミスクら錚々たる女優陣の間でも引けをとらない存在感は、期待以上のものだったという評価だ。

 女優コ・ウリ(27、RAINBOW)もやはり、イ・ソンギョンと共に「女王の花」を通して視聴者の愛を一身に受けた。コ・ウリが演じたソ・ユラは金持ち一家の一人娘という設定上、視聴者たちに反感を買われる役割だった。しかしコ・ウリは片思いに嘆く純粋な面を上手に演じ、ソ・ユラというキャラクターをより一層愛らしくさせた。また、アイドルグループのメンバーという先入観がなくなるほど、ドラマをより楽しくさせる要素となった。

■SBS-ピョン・ヨハン、ユン・ギュンサン、イム・ジヨン、コン・スンヨン
 50部作「六龍が飛ぶ」は最近、16話の放送を終えた。これにSBS側は「六龍が飛ぶ」を演技大賞の候補にあげるか否か、検討している状況だ。もし、「六龍が飛ぶ」が候補に入れば、新人賞(ニュースター賞)1位は俳優ピョン・ヨハン(29)かユン・ギュンサン(28)になる見通しだ。もちろん、俳優ユン・ギュンサンは「六龍が飛ぶ」以外にも「ピノキオ」、「君を愛した時間」で大活躍を見せていただけに、有力候補といえる。

 また、「六龍が飛ぶ」を通してSBS作品初出演となった俳優ピョン・ヨハンも、毎回、驚くべき演技力と画面の掌握力で視聴者の称賛を浴びた。新人賞はもちろんのこと、それ以上の受賞も期待できるという評価だ。

 ドラマ「上流社会」を通して初の演技に挑戦したイム・ジヨン(25)はことし、独歩的な活躍を見せた女優に挙げられる。イム・ジヨンは劇中、明るく肯定的な性格のイ・ジイ役を担い、相手役パク・ヒョンシク(ZE:A)と胸ときめくラブラインを繰り広げた。繊細な感情演技で毎回成長する姿を見せたイム・ジヨンは、誰からも愛される無限の魅力の所有者であるイ・ジイと完ぺきなシンクロ率で、すぐに視聴者の好評を得る原動力となった。

 ドラマ「風の便りに聞きましたけど!? 」(原題:風の便りで聞きました)でコ・アソンの姉ソ・ヌリ役を担った女優コン・スンヨン(22)は、MBC「私たち結婚しました」と通して先に話題となった人物だ。しかし、女優コン・スンヨンは錚々たる先輩に囲まれながらも、キャラクターに上手く溶け込み、その演技力を発揮。今後が期待される有望株に浮上した。


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