ソウル家庭裁判所は22日、武雄氏の成年後見審判請求事件を家事20単独キム・ソンウ判事に割り振ったことを明らかにした。
成年後見者制度は2013年7月に導入されたもので、既存の未成年者にだけ認められた後見制度を成年まで拡大した制度だ。痴呆や高齢などで認知能力が不足した老人などの財産権を保護するために活用される。
武雄氏の4番目の妹シン・ジョンスク氏(78)は去る18日、この制度を根拠に武雄氏に対する成年後見審判を請求した。
成年後見人としては武雄夫人の重光初子氏(88)、長女のシン・ヨンジャ(辛英子)ロッテ福祉財団理事長(74)、長男の重光宏之(韓国名:辛東主/シン・ドンジュ)前日本ロッテホールディングス副会長(61)、重光昭夫(韓国名:辛東彬/シン・ドンビン)ロッテグループ会長(60)、シン・ユミ(辛ユミ)ロッテホテル顧問(32)の5人に指定した。
裁判所は医療記録などを基に成年後見対象者の健康状態を把握し、武雄氏に対する成年後見人指定可否を決定することとなる。
長男の宏之氏は父親の名前で弟の昭夫会長を相手に民事・刑事訴訟を提起した状況だ。しかし、昭夫会長は「中国事業に関して虚偽報告をしたことがないのに、新総括会長が正確に記憶することができずにいる」とし、訴訟自体の妥当性に疑問を投げかけている。即ち、宏之氏が武雄氏の判断能力が正常ではないことを利用し、経営権回復を狙っているという見方だ。
こうした状況下で裁判所がどのような判断を下すのかに、関心が集まっている。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0