日本ではインディーズで活動してきたNana (福田奈々/23)が、「歌唱力で認めてもらう」と、韓国音楽界に挑戦状を叩きつけた。
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彼女は先頃、『フノニ』というバラード風のタイトル曲など、4曲が収録されたデジタルシングルアルバムをリリース。アルバム収録曲は順番に繋がってストーリーが展開されるようになっている。歌を聴き終えると、まるで一本の映画を観たように、悲しい愛の物語が頭の中に広がっていく。全体のストーリーは、日本人の少女が韓国の男性と愛し合い、別れ、その痛みを経て、無鉄砲に海を超え、その男性を探し求めるという内容だ。
最初の歌『フノニ』は、誰かを激しく恋しがるという、純粋な韓国語で、日本人歌手の一青窈(ひととよう)が歌った『もらい泣き』をリメイクした曲。歌は、別れを経験するところから始まり、去った男を切なく待ち焦がれる悲しい気持ちが、聴く者の胸に染み渡る。続いてキム・ソンテなど、韓国の有名作曲家が作曲した『壁』『アンニョンだから』も切ないバラード曲で、最後の『東京紳士』でロック&トロットの速いテンポに変り、堪えきれず、男を探しにソウルを訪れた東京の少女の話を物語る。
Nanaは、完璧な韓国語の発音をベースに、強く訴えかけるようなこぶし、精練されたパワフルなヴォイスで、音楽性と大衆性を余すところなく満たしている。
韓日文化交流のレベルで、時折日本人歌手が韓国芸能界にデビューし、その容貌やぎこちない韓国語で注目されているが、Nanaの場合、これとは全く違う。か細い体からあふれ出る歌唱力と感情表現は、韓国内の実力派歌手に引けをとらず、韓国語も流暢だ。一般的に日本の女性歌手は唱法において鼻音が多いため、声が弱く伝わるとされているが、Nanaの声はキレイに澄み、力に溢れている。
「韓国語の発音を正確に覚えようと、声を出しながら小説をたくさん読みました。今までに読んだ小説だけでも数百冊は超えると思います」
Nanaは先月27日、インタビューで「アルバム制作に先立ち、韓国で1年間大変なレッスンを受けました」「今は、韓国語でどんな歌でも自信を持って歌えます」と語っている。Nanaは小さい頃から韓国と縁が深かった。父親が東京都内の大韓民国居留民団(民団)のビル内に勤務していたことから、自然に韓国という国について知るようになり、その時から韓国の食文化・風習・言語などに関心を持ち始めたと、彼女は語る。
「15才の時、父と共に語学研修のため、初めて韓国を訪れたんですが、その時、韓国の人たちは情が厚いということを感じました。日本人たちは冷たくて個人主義的な反面、韓国の人達の、お互いに助けいあって生きる姿がステキでした」
Nanaはその後、韓国文化に魅了され、1人で韓国を行き来しつつ韓国語を学び、韓国人の友人を作り始めた。高校卒業後、東京都内のクラブなどで歌手として活動していたとき、偶然、グループ<Roola>のキム・ジヒョンやグループ<Chakra>などを輩出したダンスミュージック・プロデューサーのリュ・ジョンス(31)の目にとまり、韓国で正式に歌手デビューすることとなった。
Nanaは2002年ワールドカップの時、民団が韓国語と日本語の両方で作った応援歌を、競技場で歌ったりもした。
リュ・ジョンスは、「Nanaの独特なヴォイスと優れた歌唱力は、韓国音楽界を揺るがすほどの力を備えている」「今後、新人として疾風を巻き起こすだろう」と語っている。
現在『フノニ』は、ジュークオンなど、インターネット音楽サイトの歌謡ランキングで上位圏に入り、いい反応を得ている。Nanaのこうした活動に、日本のメディアも注目している。Nanaは、「日本人であるせいか、歌詞の意味を分かっていても、韓国語で感情を表現するのが一番難しかった」「もっとがんばって、韓国最高のバラード歌手になります」と語った。
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