「NU'EST」がこの度、韓国で2月に発売した4thミニアルバム「Q is.」を引っ提げデビュー4周年記念ライブ「2016 NU'EST LIVE「SHOWTIME4」」を開催した。(オフィシャル)
「NU'EST」がこの度、韓国で2月に発売した4thミニアルバム「Q is.」を引っ提げデビュー4周年記念ライブ「2016 NU'EST LIVE「SHOWTIME4」」を開催した。(オフィシャル)
2012年3月に韓国デビューし、アジアはもちろんの事、欧州や中米、南米などワールドワイドな活動を行いFacebook登録者数は200万人を突破、そして遂に2014年に日本デビューを果たし精力的に活動を行って来た「NU'EST」がこの度、韓国で2月に発売した4thミニアルバム「Q is.」を引っ提げデビュー4周年記念ライブ「2016 NU'EST LIVE「SHOWTIME4」」を開催した。大阪1公演、東京3公演の計4公演を開催し、(5月1日大阪NHKホール、5月3日、4日東京・恵比寿ガーデンホール)。うち、東京3公演はソールドアウトとなった。

NU’EST の最新ニュースまとめ

 「NU’EST」は、昨年5月に日本セカンドシングル「NA.NA.NA.涙」をリリースし、9月に「NU’EST JAPAN TOUR 2015-Bridge the World-」を開催、11月にJapan 1stアルバム「Bridge the World」を発売し、オリコンデイリー4位、ウィークリー7位を獲得。そして2016年1月よりメンバー主演映画「知らない、ふたり」が日本全国にて公開、そして3月15日から全世界配信がスタートしている。今回は昨年12月のクリスマスファンミーティングから約4か月振りの来日となった。

 今回のライブは、2月に韓国でリリースした4thミニアルバム「Q is.」のコンセプトを取り入れ制作された。「Q is.」は、二次元の漫画から飛び出してきたようなビジュアル・コンセプトを持ち、神秘的かつ幻想的な雰囲気を漂わせる作品。その中のリード曲「女王の騎士(OVERCOME)」は、女王を守る騎士の気持ちを表現している。

 会場が暗転し煙が会場全体を覆い風の音が次第に大きくなる。殺伐とした森の中にいるような幻想を抱く。薄明かりの中、黒いマントを身にまとい剣を持った騎士達が客席を行きかう。「2016 NU’EST LIVE「SHOWTIME4」」の幕開けだ。女王を守るという使命を受けた騎士たちが順にステージに集まる。これまでのライブとは全く異なるイメージに驚きと期待が混じる。

 「Q is.」収録の1曲目「Lost & Found」からライブが始まった。客席中央部の左右に設けたミニステージにスポットライトが当たり、レンとミンヒョンが登場。そして順にアロン、ベクホそしてJRがステージに登場する。その度に観客からは黄色い歓声が起きる。ステージには大きな樹木をイメージしたオブジェが幻想的な色彩を帯び存在感を放ちながら大きくそびえ立ち、これから始まる壮大なストーリーを予感させる。

 黒いマントをまとった5人の騎士がステージに集結し、マントを脱ぎ捨て今年2月にリリースした韓国最新アルバム「Q is.」の衣装でアルバム2曲目のリード曲「Overcome」を披露。ぐっと大人の色気が増し、そして騎士としての強さが垣間見える。

 そしてそのまま「Action」「Beautiful Ghost」に突入。磨きがかかった一糸乱れぬキレキレのダンスを見れば、4か月間彼らのパフォーマンスを見ない間も地道な努力を続けて来たという事がわかる。終演後多くの好意的な感想が、会場内のお客様の声やSNS上に寄せられたのは言うまでもない。この2曲は「NU’EST」の楽曲の中でも特に男らしい力みなぎる楽曲だが、今回のコンセプトである「Q is.」の世界観と融合し、さらに深みが増したステージを展開していた。

 その後、ステージに銀幕が現れ、キラキラと光り輝く華やかな雰囲気へと変化。次は、メンバーの陰アナウンスでステージ上のダンサーと観客全員をリードするというダンスコーナーが始まりひとしきり盛り上がる。アナウンスを行うメンバーは公演毎にアロン、JR、ベクホ、ミンヒョンとチェンジしていた。

 そして、再び暗転。電話が鳴り、彼女と話すレンの声が。「1時間遅刻?でもずっと待ってる、好きだから。」そして、モノトーンのセクシーカジュアルな衣装でステージに現れたメンバーによって「Q is.」収録楽曲「VVITH」がスタート。観客からは掛け声の大合唱が起きる。そして次は「Emotion」こちらも「Q is.」収録楽曲だが、今度はメンバー全員が客席に降り立ち愛嬌を振りまく。

 次の「Beautiful Solo」では、ペンライトを使った新しいダンスをレクチャー。メンバーとダンサー全員がペンライトを持ち観客をリードし、会場全体がペンライトの光で揺れる景色がとても美しい。楽曲が始まるとメンバーは再び客席に降り立ち、会場はアンコールのひと幕を見るような大盛りあがりとなった。

 そして間伐入れず日本語楽曲メドレーパートがスタート。1月に公開し、現在もロングラン上映中の映画「知らない、ふたり」の主題歌「Cherry」を披露。この曲はシングルカットこそしていないものの、映画の主題歌として特別に制作した楽曲で、「NU’EST」のキュートな一面が見られる代表曲の一つ。そしてSandy日本語バージョンが続く。この曲は、NU’ESTが日本デビュー前にファンから日本語の歌詞を募って出来上がった日本で初のファンとの絆で生まれた楽曲。そして「Hey Love」日本語ver.にて「NU’EST」のかわいさを表現したメドレーコーナーは終了となった。

 続く「Let’s go Crazy!」では再び客席に降り立ち黄色い歓声が絶えなく起こる。NU’ESTのライブの歴史でもこれだけ客席に降りるライブはかつて無かった。そして「Access to You」に続く。日本最新アルバム「Bridge the World」1曲目に収録した楽曲だ。ライブでも1曲目を飾り、かっこよく、さらに強さを見せつける楽曲。「NU’EST」と4人のダンサーによる新たなフォーメーショで会場を魅了した。

 ここまでノンストップで11曲が過ぎた後、初のMCタイムがスタート。前回のツアーで次は自分がMCを行うと約束したアロンが客席を盛り上げようと頑張るが、他のメンバーがチャチャを入れ邪魔をする。そしてようやく斎藤さんのネタを借用し「○○さんだぞ~!」と自己紹介を行うが、最後にレンがかわいらしいしぐさで「レンと申しまーす。」と、笑いを誘う。ここでMCに自信の無いアロンが、ミンヒョンにMCチェンジを要請、ミンヒョンの安定のMCが始まりやっと場がまとまった。

 日本のどんなところが好きなのかという質問に、アロンは、日本の食べ物がおいしい、ということで、公演毎に好きな食べ物を発表していた。(最終日2部では“松屋”と発言)ベクホは「東京タワー」が好きだと、“食べ物”と“建物”を間違えたというネタを披露(最終日2部)。JRは寿司が好き、そして最後に、レンは、ここにいる皆さんの心がおいしいです、とトークが弾む。

 そしてオリエンタルラジオ率いるRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」のイントロがスタート。ミンヒョンが初のラップを披露。そして「I’m a perfect human」のパートは、公演毎に、ベクホ、レン、JR、アロンが順に担当。ミンヒョン曰く、ダンサーのシンさん、のすけさんがRADIO FISHの本当のダンサーということで、今日のパフォーマンスを教えてもらったとのこと。MCコーナーはまだまだ続き、思い出に残っている事を発表する事となったが、JRがさいころを振り上げるふりをして、TV番組「ごきげんよう」のサイコロトークで、情けない話し“なさばな”をするという。しかし彼が話した内容は、ファミリーマートのファミマプリントで今日のライブの写真がプリントできるという事、そしてその試みは「NU’EST」が初であるという発表であった。全くもって“なさばな”では無い。終始変なテンションのJRは、ミンヒョンから、トイレに行きたいのか?と問いかけられつつ、勝手に舞台を後にした。

 次にレンは、「クリスマスのイベントでコント等新しい試みをしたのがとても印象に残っています。」と述べた。そして、「写真集とカレンダー撮影で沖縄に行って、その時エイサーを教えてもらった。」とベクホが続いた。そしてミンヒョンは、「2月に韓国でカムバックしたときに日本から沢山応援に来てもらったことがうれしかったです。」と語る。最後にアロンは、「(これまで思い出に残ったのは)今日です。みなさんとトゥゲザーしたのがとてもうれしいです。大人っぽい姿を見せるというコンセプトで準備しました。」と、締めくくる。

 会場が暗転、スローヒップホップナンバーが流れJRとダンサーによるダンスコーナーだ。青の薄明りのなか蛍光のラインを入れた衣装が光る。4人のダンサーによるソロパフォーマンスもあり、また一回り大きなダンスを披露。JRのダンスに掛ける意気込みが感じられた。

 そして再び暗転となり、銀幕が上がり大きな木のオブジェが出現。会場には風の音と稲妻が鳴り響き、メンバーによる陰アナウンスが始まる。「Q is.」の世界観にまた舞い戻る。ステージにはキーボードが1台。舞台両端にはバイオリンとチェロ。ベクホがピアノを弾き、ミンヒョンが歌う「ヨボセヨ」。このライブの為に新たなアレンジで披露された。ベクホのピアノは今回のライブの目玉の一つ。観客の心をグッと掴んだに違いない。

 そして、次はステージ中央にJRの姿。バイオリンに合わせたJRのソロダンスで「NA.NA.NA.涙」がスタート。そしてこの編成で「Good Bye Bye」へと続く。アコースティックバージョンが心に響く。すべて「Q is.」のコンセプトに合わせて作られた新しい演出だ。

 再び暗転の中、メンバーによる陰ナレーションによって「Q is.」のラストソング「Onekis2」がスタート。「そう、女王は君だよ」レンの言葉で音楽が始まった。大切な女王に寄せる騎士の気持ちを、心を込めて歌うバラードナンバー。アルバムのラストソングで本編の最後を締め括った。

 ミュージカル仕立てで、陰ナレーションを挟みながら「Q is.」のコンセプトを踏襲し、「Q is.」収録曲全曲と、既存曲にも新たなアレンジを加え綴った全17曲(メドレーは1曲として計算)。まさに圧巻のステージを繰り広げた。

 アンコールでは、「雨のち永遠」でしっとり魅せた後、瞬時にツアーTシャツに着替えたメンバーが再びステージに。そして次はメンバーが撮影OKとサプライズ発表をし、「Not Over You」が始まる。今日何度目になるだろう、メンバーとダンサー達が客席に降り、思い思いにファンとの残りの時間を噛みしめる。4か月振りに会えた。そんな喜びは観客だけではなく、メンバー自身も強く感じている事なのだ。観客はほぼ全員スマホで必死にメンバーを追う。それに応えるメンバー。そして遂に彼等のデビュー曲「FACE」でフィナーレを向かえた。

「本当に久しぶりに日本に来たけれど、こんなにたくさんの人が応援してくれて、ありがとうございます。韓国ですごく頑張りました。韓国での活動の応援もおねがいします。日本でも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!」(ベクホ)
「SHOWTIME4は最高のライブでした。最高の思い出です。これからも応援よろしくお願いします!」(アロン)
「このSHOWTIME4がしばらく頭から消えないと思います。凄かったです。会いに来てくれてステージを見てくれるだけで涙が出そうです。今泣いてないですけど、帰った後でいっぱい泣きます。本当にありがとう。NU’ESTのそばに居て下さい!」(ミンヒョン)
「本当に今泣きそうなくらい感動しました。隣にいてくれて本当にありがとうございます。感動します。これからも一生懸命がんばりますので新しいアルバムを出して日本に来るから楽しみにして下さい。大好きです!」(レン)
「今回のステージはこの前と違うステージにしたくて映像を入れなかった、大変だったんですけど、総合演出のさくらさんがいてくれて、ありがとうごいざいました。ダンサーさんありがとうございました。僕たちより寝ることが出来なかったスタッフさんありがとうございました。そしてファンのみなさんがいなかったら出来なかったと思います。ありがとうございます!明日韓国に帰りますけど、良い音楽で再び皆さんに会える準備をします!よろしくお願いします!」(JR)と、思い思いの言葉を残しステージを去った。

 客電が灯るも、誰も席を立とうとしない。これまでの「NU’EST」のライブの中で恐らく最も大きなアンコールが会場に鳴り響いた後、客席後方からメンバーが登場、「Beautiful Solo」を歌い客席を練り歩くメンバー。ペンライトを持ち、ファンと一緒になって振り下ろす。最後までファンの近くにいたい、そんな気持ちがどんどん距離を縮めている。

 そして、公演は全て終了した。敢えて映像を一切使わず、会場の照明と、音だけで世界感を演出。ミュージカル仕立てのパフォーマンスをダイレクトにファンに届けたい。メンバーの息吹と汗を見て欲しい。その思いを実現するには、今回の会場のキャパがギリギリの選択であった。確実にスキルを上げ成長したメンバーが、熱く歌い踊り、何度も客席に降り会場を盛り上げ、そしてファンとの絆を深める。全会場大盛り上がりの大盛況の公演となった。


NU'EST 『Access to You』Live Ver. Short Ver.
NU'EST 『Access to You』Live Ver. Short Ver.




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