金浦空港に到着した乗客が、事故当時の状況を語った。
38歳男性は「飛行機が離陸直前だったようだ。速度がものすごく上がったと思ったら、急ブレーキが何回かかかって止まった」とし、「(乗務員は)初めは乗客にすぐに案内するから席に座って待っているよう言っていたが、急に非常口が開き、全員降りるように言ってきた」と振り返った。
ほとんどの乗客が避難指示と乗客の避難がスムーズでなかったと語っている。
53歳男性は「乗客の私が煙に気づくほどだったにもかかわらず、早い対応をしていなかったように感じた」とし、「この程度なら機内放送して、すぐに乗客を避難させるべきではないかと思っていたが、実際は違った。避難指示は時間が少し経ってから行われた」と述べた。
事故で頭にかすり傷を負った47歳男性は「避難のためにスライドが開いたが、急だったので人が重なったりして、よろけたり倒れたりしていた」とし、「私も下で重なっている人にぶつかりそうだったので、避けようとして足をひっこめたら、ひっくり返って頭をぶつけた。避難順序もなく降りていた」と説明した。
出張から帰る途中だった43歳男性は「乗務員は飛行機から降りても右往左往していた。人数を把握すると言って、雨の中、外で2時間ほど立たされた」とし、「空港に入っても、補償などについて大韓航空側は説明してくれず、(乗客の)連絡先を確認したりすることもなかった。菓子や水、ホットドッグを分け合ってそれを夕食として待ち続けた」と述べた。
乗客が口を揃えて、事故機に搭乗していた乗務員が非常に慌てており、右往左往する姿を見たという。また空港で長い時間待っていた乗客に対して、まともに対処もできず、事故による補償などについての説明もなかったと怒りを露わにした。
この日、代替機は予想よりはるかに遅い時間に羽田空港を出発し、金浦空港に到着した。空港で待つ人たちの焦りも同じだった。
夫の帰りを待っていた43歳女性は「事故直後に夫から電話があった」とし、「代替便で入国するのも8時間以上遅れたこと自体が不満だ」と述べた。
続けて「大韓航空がこのような処理をしていてはだめだ。遅れているのに航空会社から連絡はなかった。直接電話でもしてどうなっているのか状況を確認するべきだ」と指摘した。
27日12時40分頃、羽田空港を出発し金浦空港に向かう予定だった大韓航空機KE2708便が、離陸準備の段階で左側のエンジンから出火して停止した。
事故当時、乗客302人と機長、乗務員17人、計319人が搭乗していたが、無事に避難したと伝えられている。乗客の一部は、大韓航空の代替便に乗らなかったという。
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