ヨン・ジョンフン の最新ニュースまとめ
この度、SJ グループの常務理事兼顧問弁護士ミン・ソクフン役の俳優ヨン・ジョンフンのオフィシャルインタビューが届いた。
-“最高の悪役演技”と評されたミン・ソクフンの役作りはどのようにされましたか。
評価してくださって有難うございます(笑)。はじめてミン・ソクフンを見た瞬間、「あの人は悪役だ」とすぐわかる悪役よりも少しユニークなキャラクターとして表現したかったです。冷静な真の悪魔のような?表向きには悪魔ではないけど、本当の悪魔で…血も涙もないキャラクターをより強調したかったです。それで、スエさんが演じるジスクという、とても善良な女性が悪魔と取引する姿を描きたかったです。参考にしたのは以前見たアニメーションで、悪魔のような男がいて、とてもピュアで何も知らない女が間違って悪魔と取引することになるシーンを、頭に思い浮かべました。そのような部分をより強調して表現するために外見よりも表情や口調、そういったことにおいてまったく躊躇しないタフなキャラクターを作りたかったです。そんなキャラクターが劇の後半からくずれていく姿が視聴者たちが主人公を応援する上でよりカタルシスを感じ取れると思い、劇の序盤ではより激しく追い込み、冷たく、悪魔のように…、そういった姿をたくさんお見せしようと努力しました。
-ソクフンは誰のことも信用せず、ウナが死んでも悲しみに暮れることもなく、悪に手を染めて成功していこうとする様子がとても強烈でした。その一方、やはり彼も仮面をかぶっているようにも見えました。ヨン・ジョンフンさんはこのソクフンという人間をどういう人間だと思いましたか。
ソクフンはとても気の毒な人だと思います。もちろん、彼にとって復讐こそが成功であり、とても重要な要素だとは思いますが、そのことで大切なことを忘れたり、見落としているものが結構多いんです。それで私が思うソクフンはとてもかわいそうな男で、復讐のために多くをあきらめたけど、最後には彼自身も気付きはじめます。後で起きることをまったく考えず、私は最初、“凄い悪人”として彼のことを思い、「私は悪人なんだから」という思いで演じていましたが、後半に行くとソクフンというキャラクターがどこかしみじみ胸に応えましたね。
-ソクフンが唯一、素直な感情を出せる相手がウナだったと思いますが、ソクフンはウナのどんなところに惹かれたのでしょうか。
そうですね。どうしてもウナは政界トップを目指す父親と、実の母親はどうなっているのかわからないまま、継母とも一緒に暮らさずにいました。留学生活を送り、ひとりで暮らしながら、自分が置かれた政治界や財閥社会に対する反感がとても強かった人です。ソクフンも同じくそのようなものにギャップを感じていたキャラクターなので、その点に二人の共通点があったと思います。それで、お互いを理解できたので、愛し合う関係になりましたね。
-ソクフンのジスクに対する執拗な監視の目は、ただの共犯者としての感情なのか、かつての恋人ウナを重ねた歪んだ愛なのか、どちらだったと思いますか。ジスクに対してどんな感情で演じていたのでしょうか。
後者のような演技の方向性を決めていましたね。最初はウナが死んでしまい、ジスクを利用してまで計画を達成させようとしましたが、ソクフンが復讐しようと思う家にジスクが入って彼女自身の姿も変わっていくんです。その姿をみて、自分の愛したウナの姿をその中から見るようになります。しかし、ウナにはなかったジスクの暖かい心に惹かれます。彼女を利用するために色んな圧力をかけたり、苦しませたりもしますが、ある意味彼女を監視するのも複合的な感情がたくさんそこに含まれていたと思います。それで、視聴者には「いったい何なんだよ!」と言われるかもしれませんが。(笑) とにかく、我々が意図したのは利用するために雇用した相手なのに、その相手が思い通りに動かないため、監視したり、プレッシャーをかけたりしながら、色んな状況と感情がミックスされ、ソクフンは混乱を経験するようになるということですね。
-妻ミヨンのように、愛するがゆえに騙される振りをしてしまう女性をどう思いますか。 また、ソクフンの妻ミヨンに対する感情を、どのようにとらえて演じていたのでしょうか。まず、男の立場からすると、ミヨンのような女性はとてもいいと思います(笑)!なぜならば全てを受け止めてくれるので。4人のメインキャストの中でもっとも完璧に人を愛する人物はミヨンだったと思います。ミヨンというキャラクターは、私が一番可愛そうだと思うキャラクターです。最初、ソクフンに出会ったミヨンは彼に恋をしたんですが、そのソクフンは別の女性、ウナのことを愛し、ミヨンに対する気持ちはこれぽっちもなかったんですね。形だけの夫婦だった。でも、ミヨンはひたすらソクフンを助けますよね。でも、次から次へと事件は大きくなっていき…。結末はここでは申し上げられませんが (笑)。二人とも変わっていきます。二人の感情ラインが変化していくので、視聴者が最初このドラマをみると「ソクフンは一体ミヨンという女性を少しも愛さなかったのか」と思いますが…。確かに、序盤のシーンでは少しも愛さなかったです。
-ジスクとミヌ、ソクフンとミヨンという2つの異なる夫婦の形が描かれていましたが、それぞれの夫婦の形をどのように感じましたか。
まず、ジスクとミヌカップルはとても美しくて、まるでシンデレラのような関係を持った夫婦だと思います。彼らのいちゃいちゃしている姿を見ると微笑ましくなりますよね。ただ、あまりにも男女関係の進展が遅くてもどかしいですが。(笑) とにかく、彼らが美しい夫婦だったとしたら、我々ソクフンとミヨン夫婦はとても危機感のある夫婦でしたね。すべてが嘘で、相手を騙し、また騙され、作戦を組んだり、とても好奇心を感じさせる夫婦でしたね。完全に180度正反対な夫婦だったのでむしろ面白かったです。
-チュ・ジフンさんが、「ヨン・ジョンフン兄さんは自分では面白いつもりでいるが全然面白くない。だから、よく現場でからかって遊んでいた」と笑って話していましたが、撮影現場の雰囲気はどんな感じでしたか?またムード—メーカーはどなただったのですか。
チュ・ジフンさんがご自分がまるでお笑い芸人だとお思いなのかと。(笑)周りの人を皆笑わせないと気がすまない性格なので、いつも面白い話をたくさんするんです。チュ・ジフンさんをはたからみると、クールで知的に見えるんですが、実際にはとてもおかしくておもしろいんです。なので、そんなチュ・ジフンさんのレベルには私は到底及びませんよ。(笑)
現場は皆楽しかったですね。4人が集まると、あまりにもうるさくて撮影が進まないぐらいでしたから。特に、チュ・ジフンさんとスエさんはおしゃべりで何かについていつも話していましたね。うるさかったです。(笑)ムードメーカーは誰か一人というよりも皆がそれぞれ楽しく撮影をしたので面白かったです。しかし、チュ・ジフンさんは本当によくしゃべります。私は彼の餌同様です。(笑) 私のことを突っ込む楽しさで生きていると思います。(笑)
-「仮面」という言葉で思い浮かぶのは、どんなイメージですか。ヨン・ジョンフンさんご自身、「仮面」を被り振る舞うことはありますか。
制作発表会の時も申し上げましたが、人間誰もが仮面を被って生きていると思います。マーケティングの勉強する際にも出てきますが、自分自身をマーケティングするためには行動や口調、これらを変化させることが必要だと。
ある意味、この社会で生きるためにはすべてを飾らなければならない世代だと思います。自分の本音を隠したまま、まるでマスクを被って生きていると思います。
特に私たち、俳優は仕事する時もすべてのキャラクターごとに仮面を被っているので、色々と説明が出来るとは思いますが、少し悲しいと思います。最初、今回のドラマのタイトルが「仮面」だと聞いたときは色々考えさせられましたね。悲しいドラマかもしれないという気もしましたね。
-これからドラマをご覧になる方々に向けて、作品の見どころやメッセージをお願いいたします。
ドラマ「仮面」は二組の夫婦の人生と愛と欲望と復讐に絡む、盛りだくさんな内容ですが、(笑)ある男の愚かな復讐のせいで、またその男の熱望のせいですべての人たちが苦しみ、その中からある意味悟りを得る内容を描いています。たぶん、ドラマを見ながら「一発殴りたい」と思うかもしれませんが、私を殴らないでくださいね。(笑) 楽しくドラマを見ているうちに、最後になると得るメッセージもあると思います。何卒ドラマ「仮面」、本当に力を合せて作りましたので、楽しくご覧になってください。
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