【ソウル聯合ニュース】韓国代表の選抜規定により8月のリオデジャネイロ五輪に出場できなくなった北京五輪競泳男子400メートル自由形金メダリストの朴泰桓(
パク・テファン)の弁護士は23日の会見で、同日中にソウル東部地裁へ朴の権利救済のための仮処分を申し立てると明らかにした。朴は五輪出場資格に対する判断をスポーツ仲裁裁判所(CAS)だけでなく、韓国の裁判所にも求めることになった。 朴は筋肉増強効果があるテストステロンに陽性反応を示し、ドーピング(禁止薬物使用)違反で国際水泳連盟(FINA)から1年6カ月の選手資格停止処分を受けた。処分は今年3月に終わり、復帰戦となった4月末の国内大会では出場した4種目全てで五輪参加標準記録を上回る好記録をマークした。 しかし、大韓体育会は処分終了から3年間は国家代表になれないとの規定に基づき、朴をリオ五輪の代表に選出しなかった。朴はこの規定を不服としてCASに提訴し、判断を待っている状況だ。 朴側は、リオ五輪の最終エントリー提出締め切り日(7月18日)より前に判断を得るため、仮決定に当たる暫定処分を21日にCASに申し立てた。7月5日までに処分を出すよう求めたという。 朴の弁護士は地裁への仮処分の申し立てについて、CASの暫定処分が出ればそれに従い、朴がリオ五輪に出場できるという暫定的な決定を出すよう求めるものだと説明した。朴側は「韓国裁判所の決定によりCASの決定の実効性を確保し、早急に朴の権利の救済を受けるため、仮処分を申し立てることになった」としている。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0