【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の日常を取り上げたビタリー・マンスキー監督(ロシア)のドキュメンタリー映画「太陽の下」(原題)にナレーションを入れた解説版が来月14日、韓国で公開される。 映画は4月27日に公開されたが、解説版には観客がより理解しやすいように韓国語の字幕とナレーションが挿入されている。 また、韓国に居住する外国人も観覧できるよう英語字幕版も同時に公開される予定だ。 同作は8歳の少女、ジンミが「朝鮮少年団」に入団し故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」を祝う行事を準備する過程を収めている。 隠し撮りを行うなどして撮影された映画は北朝鮮住民の日常を演出する当局の様子も捉えている。 朴槿恵(パク・クネ)大統領をはじめとする韓国政府関係者も多数観覧した。 オリジナル版は来月6日に米国でも公開される。 先月の北朝鮮・第7回朝鮮労働党大会で金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に花束を渡した少女が映画に登場したジンミであることが分かり、国内外で大きな話題となった。 ただ、韓国での観客動員数は3万2000人余りにとどまった。 同作を輸入、配給したAリスト・エンターテインメントのホ・ウンド代表は、解説版を公開することになったことについて、「親しみのない北の体制と住民のライフスタイルに対する説明がなければ、いくら同じ言語を話す韓国の観客でもこの映画を理解するのは難しいと判断した」と説明した。 解説版は北朝鮮の体制や社会の実像、金主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の偶像化戦略や方法について説明することに主眼を置いた。 また、平壌で芸術教育を受けた北朝鮮脱出住民(脱北者)の証言を基にジンミの心情も伝えている。 映画でジンミは少年団に入団する気持ちを尋ねられると突然泣き出す。 周囲に詩を思い出すよう言われると金主席と金総書記、金党委員長をたたえる詩を口にする。 ホ代表は「解説版を通じ自由のない北の子どもの気持ちや人権問題をより深く考える機会になるだろう」と話した。 ナレーションは女優の
キム・ヒエさんの姉でフリーアナウンサーのキム・ヒヨンさんが担当している。
Copyright 2016(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0