【ソウル聯合ニュース】駐日韓国大使に就任した李俊揆(
イ・ジュンギュ)氏は1日、報道陣に対し「韓日関係の回復と安定的な発展にまい進したい」と意欲を語った。 李大使は「韓日間には植民地統治の不幸な歴史があり、(そこから)派生した多くの問題もある」としながらも、「それにもかかわらず両国関係を未来志向的に発展させるべきだということには疑問の余地がない」と述べた。 この日、李大使は青瓦台(大統領府)で朴槿恵(パク・クネ)大統領から信任状を授与された。朴大統領は李大使に対し「韓日関係(の回復)の糸口をつかんだが、すべきことが多いため一生懸命やってほしい」と声を掛けたという。 李大使は、昨年の韓日首脳会談開催と旧日本軍の慰安婦問題をめぐる合意により、協力拡大の足掛かりが築かれ、韓日がこれまでの難しい関係から正常な関係に向かいつつあると評価した。 特に、韓国政府が慰安婦被害者のための財団をつくり、日本政府が財団に10億円を拠出することなどを盛り込んだ慰安婦問題の合意について、「両国間の関係回復に向けた非常に重要な合意」と評し、両国政府は合意を守る努力をすべきだと強調した。 また、韓日関係はいつ突発的な問題が発生するか予測し難いとし、「問題発生時に両国の政府と国民が賢く乗り越えていく知恵が必要であり、両国の国民と政治家が共に(問題を)慎重に扱う努力をすべきだ」と指摘した。 韓日関係の発展に向けては、高官交流の活性化、民間分野での交流促進、貿易・投資など経済面での協力強化を挙げた。 李大使は現政権で初となる外交官出身の駐日大使。駐インド大使や駐ニュージーランド大使、政府系シンクタンクの外交安保研究院院長(次官級)などを務めた。8日に日本に赴任する予定だ。
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