【ソウル聯合ニュース】ソウルの市庁前広場で24日まで、「戦争のない世界のためのAEV(Art’s Eye View)」と題する展覧会が開かれている。ソウルの日本大使館(現在建て替え中)前の旧日本軍慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」を手掛けた彫刻家夫妻、キム・ソギョン氏とキム・ウンソン氏の作品だ。両氏は次に強制徴用者を象徴する像を日本に設置する構想を明らかにした。 両氏は今回の展覧会で、錆びた砲弾や薬きょうを希望と平和への祈りを込めた作品に昇華させた。砲弾などは在韓米軍の射撃場に使われていた場所から調達した。 キム・ウンソン氏は「戦争の象徴に『生命』を吹き込みたかった」と語る。歴史を作品のモチーフにすることをためらう芸術家が多いが、両氏は芸術で人々と気持を通わせ、つらい歴史を乗り越えようとしている。 新たな作品として、強制徴用者を象徴する像を制作する計画だ。炭鉱や工場に連れて行かれ、満足に食事も取れず働かされてやせ細った青年が、炭鉱から出てきて日のまぶしさに手をかざす姿をかたどる。暗闇の中から希望と平和を象徴する光に向かって一歩踏み出そうという意志をこめた作品だという。この像を日本に設置することを目標に掲げた。 キム・ウンソン氏は「日本による植民地時代に強制徴用された方たちの魂を慰めるとともに、二度とほかの国から侵略を受けてはならないという気持ちになってもらいたい」と述べた。日本に対しては、戦争犯罪を反省する機会になることを願うとした。 一方、平和の少女像の移転をめぐる問題については、少女像は韓国国民の財産だとしながら、「何があろうとあの場所になければならない」と強調した。
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