【ソウル聯合ニュース】自殺した韓国建設会社前会長の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が政府高官や与党セヌリ党の政治家に裏金を渡したとされる疑惑に絡み、政治資金法違反の罪に問われた洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事に対し、ソウル中央地裁は8日、懲役1年6カ月、追徴金1億ウォン(約930万円)の実刑判決を言い渡した。 ただ、被告が現職の知事であることなどを踏まえ、法廷で拘束はしなかった。検察は懲役2年、追徴金1億ウォンを求刑していた。実刑判決が出たことについて、洪被告は「全くの予想外」と述べ、すぐに控訴する意向を示した。 洪被告は与党ハンナラ党(現セヌリ党)の代表選を控えた2011年6月に成氏側から1億ウォンの裏金を受け取った罪に問われた。地裁は、成氏の証言に「証拠能力がある」などとして有罪と認めた。 裏金問題は、資源開発に絡む不正疑惑で捜査を受けていた成氏が昨年4月に自殺する直前、新聞社に洪被告をはじめとする政治家に金銭を渡したと暴露したことで浮上。 検察は成氏が残したメモに大物政治家8人の名前と金額が記されていたことを受けて捜査に乗り出し、8人のうち洪被告と疑惑を受けて首相を辞任した李完九(
イ・ワング)前首相の2人を昨年7月に政治資金法違反の罪で在宅起訴した。李被告は一審で懲役8カ月、執行猶予2年の判決を受けて控訴した。今月22日に二審判決が言い渡される。
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